宇宙兄弟#8「白煙天国」
タイトルのセンスが絶妙にアレですね。実にアレです。
先週からの引きに、きっちりとかたをつけて、しかし肩透かしでは無い、ちゃんと消化というより昇華された感があるのが、この作品の良いところ。
六太の行動＆その後の誇大な喧伝については、原作を読んでいる時点でわりと思うところはありましたが、すべて集約されるのは「運も実力のうち」という言葉。
あと、メタ的に身も蓋もないことを言っちゃえば「イベント発生も主人公補正も物語のうち」というか。悪い意味ではなくて。
現実世界における強運は、フィクションにおける主人公補正と、バーターに出来るのかもしれない。とか、適当なことを考えたり。
いずれにせよ、最初は正直に話そうと思っていたのに、つい話を作ってしまうのが、選抜試験がどうとか自分を良く見せたいとかではなく、美人の期待の眼差しに条件反射で応えてしまった！というのが、いかにも六太らしくて、ほんと憎めないキャラクター造形に繋がっているのが上手いなぁと。
それで気に病んだり、反動で調子に乗ってしまうあたり、小人物っぷりがまた愛嬌があって良いんですね。はい。
アメリカで人気者となり、二次選考を無事に通過し、せりかからのメールも届いて、上昇気流に乗りまくり。
そんな六太に、ラストシーンで重いものを突きつけて締めるあたり、バランスが取れているなあ……とも。
日々人の手紙。
次回に引っ張るのはなかなか鬼畜だ！と思ったら、予告であっさりとバラしていて、拍子抜けしましたが。
これは、内容こそが勝負どころと踏んでのことか。
それぞれの決意と葛藤、覚悟。ここからさらに面白くなりますよ。なりますね。楽しみ楽しい。
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アポってどう見ても駄犬なのに（むしろ、だからこそ？）かわいいよねぇ。アニメ版も映画版も良い味。このフラッシュアニメ版では、どんな感じなのか。
