スマイルプリキュア!#15「ドタバタ!みゆきの母の日大作戦!!」
定番、母の日エピソード。
基本的に流れもすべて定番で、予定調和なのに、それでも……だからこそ、イイハナシダナーとしみじみ出来てしまうのが、不思議であり、納得でもある。そんなプリキュアクオリティ。
とりあえず、みゆきママかわいいよみゆきママ。
作画監督の癖なのか、全体にキャラの顔が丸顔になっているのが、ママについてはすごく良い方向に出ていて、可愛くも包容力のある、素敵なお母さんとして、絵も声も(國府田マリ子とかびっくりですよ)とても魅力的に描かれていました。
なによりも、子ども(みゆき)が一生懸命であることを、ちゃんと汲み取ってくれる、その包容力。
理想的なお母さん。
一方のみゆきも、お母さん思い、元気けなげ、残念可愛い。これでハッピーな結末にならなきゃ嘘ってものです。
しかし秀でたところを友人にも見つけてもらえないあたり、なんというか、ものがなしさが……明るくて前向きで、という主人公特性はしっかりばっちり持っていますが、それだけで、なにかのスペシャリストってわけには行かないもんなあ。
あえて言えば、カリスマ。なんですが。この先、そのあたりを追究するエピソード、来るかな。修学旅行回をはじめ、仕込みはいろいろと為されていると思うんですが、下手を打つとストレスのたまる話になっちゃうからなー。
一方で、お気楽悪役、ウルフルンさんの巻き舌R発音と残念な好良さも健在。しかし三人衆については、分かり合えない存在、悪役ではあっても、決定的なところで「悪」には成りきれていないので、ある種安心して見ていられます。
ラスト、五人がそれぞれ母親と過ごすカットは、とても微笑ましく、楽しゅうございました。みな、とてもそれらしい風景と、それらしい家庭で。
ただ、五人いたらひとりくらいはお母さんがいない家庭があってもいいような気もしましたが、それはまあ、野暮ってものか。
ともあれ、母の日に楽しむにふさわしい、王道なお話でありました。安心して見ていられるっていうのは、大事なことだ。
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スマイルプリキュア! なりきりキャラリートキッズ キュアハッピー
なりきりって、つまりはコスプレなんだけど、ちっちゃい子は普通に嬉しいよねぇ。レビューを見ると、三歳児・四歳児に与えてよいかんじらしいので、やっぱりコアターゲットはそのへんなのかプリキュア。小学生くらいで見ていたらちょっと恥ずかしいきもち?
かつての魔法少女ものは小学校中学年くらいまでは普通に見ていた気がするけど、プリキュアって実はそれらより低めなのかなあ。