Fate/Zero 2ndシーズン#19「正義の在処」

 入野ボイスなショタつぐさんと力也ボイスな渋つぐさんが何度も入れ替わって、若干混乱しつつ、最後の最後になってちょっと納得。
 ああ、これを入野ボイスなショタにやらせないためか。ショタかわいそうすぎるもんな!(違うだろう)

 もうちょっと真面目に言い換えると、父親の時のような混乱の中ではなく、ひとり冷徹に判断を下し、己の家族と訣別した……己の行き方を己自身で定めた切嗣は、やはり「少年」を喪失した力也ボイスでないと。と、思ったりしたわけです。

 切嗣の過去編その2でした。本気で丸々二話使うとは思わなかった。Aパート前半くらいで、時間軸を戻すんじゃないかな、と。冒頭でのナレーションが力也声だった時に、ああ、やっぱり、と思ったし。
 けれど内容そのものは息苦しいほどに濃密で、あっという間の三十分でした。
 ほんと、約束された悲劇の過去だなー……うん。

 少数と多数。永遠の命題。考えるまでもないはずなのに、いつまでも考え続けなければならない。誰であれ、なかなか割り切れない問題。
 そこをきっぱりと「割り切ってしまった」ことが、切嗣という人物の魅力であり、また欠陥でもあり。
 なおかつ、果たすべき仕事を果たしたのちに慟哭してしまうあたり、困っちゃうな。いや別に見ていて困る必要は無いんだけど、なんか、困っちゃうな。

 正直、切嗣というキャラクターは、個人的に決して好きにはなれないし、決して分かり合えないだろうと思える人物なんだけれど、その魅力は頭で理解出来てしまう。
 頭で理解する魅力、ってのが、とても不慣れな感覚で、ぞわぞわします。で、困っちゃう感じ、と。
 わりとどうでもいい自分語りですねスイマセン。

 次回からは本筋が進行するようですが、そうするとまた誰かが退場するのかな。ともあれ、ストーリーが進むことは歓迎です。

 切嗣が辿り着く場所。早く見たいから。

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Fate/Zero (3) (カドカワコミックスAエース)
 カバーイラストが素敵なコミック版3巻。限定版はフィギュア付きですが、あまり評判が芳しくなかったり。
 そうそう、このコミック版、桜のあれも、キャスター組のあれも、もれなくしっかり描いているとか。レビューでそれについて苦言を呈している人が居るのがちょっと面白かった……。

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