宇宙兄弟#5「足りない日々」

 アポかわいいよアポ。
 わんこは正義。わんこに懐かれる人も正義。

 足りない日々で、足りてない日々人。
 NASAでの日々。

 じっくりと描かれる兄弟の差異。溜め込んだ鬱屈、すれ違う感情。
 どうでもいいけど六太の英語力もここで示されるわけですよ、うん。どんどん六太の「残念じゃなさ」が出てくると同時に、六太だけが知る日々人の「残念さ」も出てくるあたりが、いいバランス。

 日々人の六太への無条件の信頼は、六太でなくとも眩しすぎるものですが、小さい頃にはずっと、文字通り「前に居た」存在であれば、それも頷けるかなぁと。
 過去エピソードは毎回楽しい、心温まるもので、六太のお兄ちゃんっぷりと、妙な要領の良さがまた微笑ましいです。
 それがこれまでは空回りしていたけれど、宇宙を目指すという元来のスタート地点に戻ることにより、良い方向に回りだすのが、宇宙兄弟という作品の魅力であり、醍醐味なんだな。

 今回の内容は、先週に引き続き、実写映画版のほうでも細かく拾われたエピソードだったので、実写とアニメの演出の差異を見るという楽しみもだいぶん有りました。面白かった。
 個人的に、映画版よりもアニメの方が、日々人がだいぶ弟っぽいなーと思うです。いろんな意味で。
 そして、アニメならではの楽しいアニメートな演出が随所にあったことも、嬉しかったり。
 気になる方は映画版もどうぞ。と、言いたいところですが、この先のネタバレがだいぶ入って来ちゃうので、微妙かも。
 原作既読であれば、原作・映画・アニメを見比べるという楽しみは確かにあります。怒っちゃう可能性もありますが、それはそれ。それも楽しみ。

 原作、もう一度最初から読み返したくなってきたなあ。

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宇宙小説 (講談社文庫)
 辻村深月が書いた小説版!?と思ったら、アンソロじゃないですかやだー。豪華執筆陣ですが(他に福田和代、宮下奈都、本谷有希子高橋源一郎中村航など)小説&エッセイというところが引っ掛けっぽい。でもちょっと店頭で中身を確認してみたい。

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