未来日記#26「初期化」(終)
若干尻切れの感はありつつ、一応の救いを残して、綺麗に終わったか。
と思ったら、なんですかな、NEXT PROJECTって……実写ドラマ化のことだったら大笑いですが。
ともあれ、完結。最終的にこんな苦味を残して(救いの欠片は呈示されますが)終わるとは思わなかったなあ。というか一万年吹いた。いちまんねん。びっくりだ。
すべてが終わって、新しい世界で。それぞれ平穏に暮らす日記所有者達の姿には、見ていてしみじみ。なにやら嬉しかった。個人的には3rdこと火山と、12thこと平坂の関わり方が、だいぶツボに入りました。なにこの素敵な関係。そのまま行っちゃえよ親友展開あるいは(自粛)
しかし、みねねはふたり居るのかぁ。いみがわからないよ!いや言葉どおりの意味じゃなくて、どうしてこうなった的に。そして、三周目の世界のみねねが、なんとなく不憫に感じられるんですが。
いずれにせよ、長い旅路でありました。ぐるり巡って、ひとまわり。けれど元の鞘ではない、新しい世界。
主人公のみが除外されてしまうあたり、ループものらしい決着であり、また雪輝の贖罪としても、それなりに納得のいく決着です。しかし、いちまんねん……。
一万年の孤独を、もうちょっと見たかったかな。磨耗を。狂気を。そういう部分をあっさりと処理してしまうのも、この作品らしいといえばらしいですが。
ううむ。
感慨よりも、「放り出された感」が強いのは、やっぱりNEXTなんたらのせいかな。
2クールの付き合い、正直疲れたというか、原作を読んで終わりにしたいと思う瞬間も多くありました。
一番しんどかったのは、まともな倫理観を持つ人物が存在していなかったこと。それも、キャラクターの特徴とか世界の特徴としての演出でもなく、単にそこまで演出の手が回らないんだな、と思わせられてしまうのが、どうにも。こうにも。
けれど、ヤンデレ由乃を眺めるのはそれなりに楽しかったし、終盤のサプライズもそれなりに楽しめたし、ツッコミどころ満載なあれやこれやもそれなりに以下略。
全体を通して、話の吸引力はなかなかのものだったし、ハッタリの効いたアニメの演出もうまく加味されていたのではないかと。ことに序盤のクオリティは高かった。
スタッフの皆様、おつかれさまでした。
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完結を機に、原作解禁して読んでみようか。というか、これが気になって気になって。秋瀬或が主人公の外伝。なんだかんだで好きだったんだよな……キャラとして。秋瀬或。アニメ放映開始当初は雪輝もだいぶ好きだったんですが。