ヨルムンガンド#1「ガンメタル・キャリコロード」（新）
原作は1巻だけ読んで、なんとなくその後追いかけることは無かったのですが。アニメになったらまた違うよね。と思って見てみましたら、これがなかなか。
原作は、なんか乗れなかったんですよ。多分、どっちつかず（いろんな部分において）な雰囲気と話の展開に、もぞもぞしちゃったせいだと思うんですが。
それが、アニメになって、まずココに声と動きがついたのが大きかった。伊藤静さんの、きゃわきゃわしすぎず、落ち着きすぎず、すごく良いバランスの演技。
普通あの見た目と設定だと、もっと冷徹っぽい声をイメージするところに、柔らかさを持った声と演技が嬉しくもあり、意外でもあり。
穏やかな雰囲気と張り詰めた空気が同居し、人恋しい場面と躊躇い無く人を撃ち殺すシーンが同居するこの作品において、中軸となるのは、とにかくヒロインであるココ。
物語構造上、主人公が「主人公たる」比率の高い物語と認識しているので、このキャスティングの妙は面白いなぁと思います。今後、一個のキャラクターとしてののびしろが有りそうというか。
ココ含め、キャラクター全体に言えることとして、原作はどちらかというとスタイリッシュっぽい画面作りが目についたという記憶があるんですが、アニメでは格好良さはしっかりおさえつつ、動きにコミカルさも隠し味程度に混ぜてあって、登場人物への思い入れがしやすい。
このへん、黒田洋介脚本作品というのが大きいかな。
いい意味で「マンガチック」……もとい「アニメチック」なテイストが増えているというか。
今回はとりあえず既読の分までだったので、エピソードについては見知ったものでしたが、次回以降は原作未読のまっさら状態で見ることになります。それもそれで、楽しみ。
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そんなわけで、唯一購入した原作の第1巻。既刊をチェックしてみたら、ドラマCDつき特装版とか出していて、しかしアニメ化に際してキャスト総とっかえ……オイオイ。大人の事情とか、いろいろあるのでしょうけれど、なんというか。
