コミック『ファイ・ブレイン 最期のパズル』全3巻

 おそるおそる、読んでみました。

amazon link
  
ファイ・ブレイン 最期のパズル(1) (講談社コミックス)
ファイ・ブレイン 最期のパズル(2) (講談社コミックス)
ファイ・ブレイン 最期のパズル(3)<完> (講談社コミックス)

 全3巻、完結済。

 これは、凄いです。凄かったです。
 噂に違わぬ、ダメダメな作品。ダメすぎて思わず笑顔全開になって読んでしまった!
 こころがやさしくなれるくらいのくそまんが!

 ところがですね。実はこれ、アニメの第1シリーズの放映が終了した今だと、アニメのファンが楽しめる要素を秘めているのです。ハラショー。ふしぎ!ただし定価で買っちゃダメだ!いまならAmazonで1えんで買え……るのは、2巻だけで、なぜか1巻と3巻の中古品はプレミア価格になってるぞ!!エェー!?

 で、私の場合、すごく適当に流し読みしたのですが、なんかやたら面白かったんですよ。ただし冒頭に述べたとおり、とにかくダメすぎて、そのダメっぷりが、楽しい域っていう。
 けれどこれ、アニメ放映開始前とか、アニメ(第1シリーズ)放映中に読んでいたら、壁に叩きつけていたかもしれません。っていうか叩きつけてた。うん。

 出逢い方と出逢いの時期によって、受け止め方がまるきり違ってしまう。

 その秘密は、アニメとはまるで違う設定と描写にあります。
 メディアミックスと銘打ちながら、まず登場人物の基本の設定が全然違う。性格も、環境も。なにしろ全員がパズル部員だったり、軸川先輩が先輩じゃなかったり、ノノハさんがめひょうっぽい言動をしたり、ルークがシスコンな刑事だったり。舞台も、一応√学園ではあるものの、設定はぜんぜん違う。

 で、ですね。
 あまりに別物すぎて、「アニメのキャラを汚された!」と感じることすら、出来ない。
 そして、ドラマ部分、物語部分があまりにもあほらしすぎて、「こんな適当なメディアミックス作品をでっちあげるなんて!」と怒る気にも、なれない。
 読んでいて何だかこれ、似た感覚を味わったことがあるぞ……と思ったのですが。
 わかりました。
 お遊びのパラレル設定ドラマCD。あれを聴いている時と、ほぼ同じなんですよ雰囲気が。ツッコミどころ満載、無理矢理感満載、キャラ崩壊満載。あれです、あれ。

 なので、ドラマCDというか、ファイブレのパーソナリティが演劇でもやっていると思うと、だいぶ面白いです。たいへん歪んだ楽しみ方ですが。

 あっなんだか褒めてるみたいですが、決して定価で買わないで下さい。立ち読み出来るならしてみて、思わずブフッと吹き出す危険性に気がついたら、ブコフででも買って帰ればいいと思います。
 ほんと、こんなくそまんが、定価で買っちゃだめだ。作者と出版社とメディアミックス企画にGO出した人間を甘やかしちゃだめだ。ってレベルですから。

 ……でも面白かったんだよなぁ。歪んでますか。歪んでますね。

にほんブログ村 アニメブログ アニオタへ
にほんブログ村 アニオタブログ