宇宙兄弟#2「俺の金ピカ」

 シャロン池田昌子ってそりゃ反則でしょう!という、このずっとずっと先の展開を知っている原作読者の叫びが聞こえた気がした。
 いや、そこまでアニメが辿り着くかどうか、分かりませんが。

 六太の覚悟完了と、宇宙飛行士選抜試験開始の巻。
 物語のスタート時点では、なんというか、ハードルの低いキャラ(無職、弟へのコンプレックス等々)として設定されている六太が、実のところ、本質的にはチャレンジ精神旺盛で負けず嫌いで、ちゃんと秀でたところがある、ということを露にしていく回でした。
 そうなんだよね基本スペックは高いんだよねこの人。ただ普段の言動がとても残念に見えるだけで。
 そう、「残念」じゃない。「残念に見える」だけ。モノローグで内面のぐだぐだした思考経路を説明してるから、残念っぽいユーモアで包まれているけれど、外から見える行動だけを取り出すと、そうでもないんだよなー。そこが、ポイント。

 宇宙を目指すと決意しても、すぐに駄目駄目だぁという気持ちになったり、夢を追いかけつつも、すぐに綺麗なおねーさんにフラフラしたり。
 感情移入出来る、等身大と感じられるのは、まさにその部分。
 自分を客観的に、シニカルに、時には自虐的に見つめている人物であること。

 ともあれ、物語は試験編へ。
 駄目駄目(と思っている、思われている)主人公が勝ちあがっていく、王道なカタルシスありあり展開が期待出来ます。
 今回もすでに、椅子のネジという、実に地味な小道具で、しっかりと特別さを演出していたし。
 同じ特別さを持ったキャラクターが仲間となるのも、ほんと地味なんだけど、地味に熱い。

 OPとEDの良さ、背景の丁寧さも込みで、じっくり面白がって見ることが出来ます。これ本当に4クールだとしたら、長く楽しめるなぁ。
 嬉しいです、はい。

amazon link

宇宙兄弟 OFFICIAL GUIDE BOOK  (TOKYO NEWS MOOK)
 こちらは実写映画版のムック。実写版もキャラクターの再現度がなかなか高くて、気になります。
 でもなあ。宇宙ものを実写で、日本で作って、ちゃんと見るに耐えるものが作れるのかなあ。という不安。ええ。ヤマト実写版も見に行った身としては。ええ。

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村 アニメ感想ブログ