聖闘士星矢Ω#2「旅立ち!新世代の聖闘士!」
旅立ちと、出逢いと。
実に王道であります。
敗北の後の悪夢から始まる第2話。時間が飛んでいることで、一瞬えっ?と思いましたが、成程、第1話は第1話らしく、カタルシスを持って終わらせていたということなのね。で、敗北シーンをカット。
これはなかなかうまいやり方だなーと思わず感心。
尺を縮めるのみならず、敗北の瞬間は回想にとどめることで、視聴する者に与える負の印象を減らし、光牙の悔悟はより強く押し出されることになっているという。面白い面白い。
シャイナと辰巳との別れは、少年主人公らしい、ウェットになりすぎない旅立ちとして描かれていて、ここもなかなか好感が持てました。
そして、仲間キャラとなる蒼摩との邂逅。
これまた分かりやすいライバルにして友人キャラで、見ていてまったり楽しい。元気かわいい、お調子者かわいいのはお約束で、さらには義に厚く、辛い過去持ち。
……思うに、旧作の邪武が作内でまともなポジションを得ていたら、こんな存在になっていたんじゃないかな、とか。
蒼摩の持つ因縁をチラ見させつつ、光牙(と視聴者)に世界設定の基礎知識を与え、雑魚戦闘もこなし、後への伏線を張り。
とても丁寧で、よく出来た第2話でありました。
第1話の放映後、けっこう賛否両論だったらしいこの作品ですが、基幹はあくまでも子ども向けで、そこにかつてファンだった親世代へのサービスも少々入れてある、と思って見れば、普通にとても楽しめる。
実際、そういう路線で作ってあると思うし。
だから、いい年をした大人としては、かつての思い出と引き比べてニヤニヤしつつ、新たに子どものファンが生まれることを祈りつつ、見ることにします。そうやって見ています。
いい意味で大人げなく。いい意味で大人らしく。
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聖闘士聖衣神話EX ペガサス星矢 (新生青銅聖衣)
旧作については、大人向けのおもちゃ(変な意味じゃなくってよ!)が多数発売され、現在もリリース中なのですね。これは6月発売予定のフィギュア。対象年齢 :15歳から、ですって。しかし発売前にプレ値になっているという……バンダイは困ったもんだ。