あの夏で待ってる#10「先輩と僕らの。」
次の瞬間にも怨嗟の声をうけて爆発しそうな主人公カップルと、それを取り巻く一方通行のみなさんの報われない告白大会。「あててんのよ」もあるよ!
それでも、それぞれが区切りをつけて、次へと踏み出すための、いわば踏み絵(ってひでえ言い方ですが)としての告白。なので、切なさよりも爽やかさ、清々しさが勝っていました。
ことに柑菜は、今までが今までだっただけに、見ている方にも告白(そして、きっちりと「ふられる」こと)のカタルシスのようなものがあって、いやあ見ていてこっぱずかしくも楽しかった。
哲朗にしても、一歩退いた、あるいは一段上から見下ろしていた狡さを脱ぎ捨てて、文字通り地に這う告白で、これまた別種のカタルシスが。
美桜はそのまま襲っちゃえばいいよ。でもどこにでも現れてちょっとストーカーみたいで怖いよ。
立ち聞き属性キャラ、なんだな。うん。
柑菜の告白を、きちんと受け入れて答えを口にした海人も、よいかんじでした。哲朗に予備知識を入れられていたことは割り引くにしても、なかなかに男らしい。
キャラクターが全員魅力的である、という一点については、揺るがないな。誰が悪いわけでもない、誰も悪いわけじゃない、ということも。
錯綜状態から踏み出して、撮影再開で青春突っ走るかー、と思ったところに忘れていた(ってわけでもないけれど)宇宙人伏線が。
って、ここにもお姉ちゃんかい!
……このアニメ、メガネよりも、ものすごく「お姉ちゃんアニメ」なんではないかと思い始めた昨今。って今さらですか。
ともあれ、次回が気になる終わりでした。
あと二話だもんなあ。素敵に爽やかなエンドを期待しております。
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あの夏で待ってる1
小説版、3月23日発売予定。著者の名前(豊川一夏)はなんですか、何か狙っているんですかね。そんなことないか。
表紙が美しいですが、相変わらず先輩オンリー。版権絵がどれもこれも先輩ピンじゃあ、ちょっと、なんだ。他キャラの立場というものが。もともとないか。
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