機動戦士ガンダムAGE「#22 ビッグリング絶対防衛線」

 まさかの父ちゃん出撃。テンション上がるというより、な、なにが起こったのか(略)という気持ちの方が大きかったのは何故だ。いやまあ燃えたことは燃えたんですが、なにしろ唐突感が大きくて。
 伏線が無いから、だな……うん。たとえばAGE-1が未だに整備され実戦配備されていると匂わせるとか、未だにトレーニングを欠かさずにいて体力が衰えていない様とか、そういうシーンが描かれていれば、これほどまでの驚き(というかポカーン)は無かっただろう……。

 ともあれ、気がつけばクライマックスでした。と思ったら、そんなことはありませんでした。あれっ?
 決戦かと思わせて、実のところストーリー的な進展は何も無いような。いやフリット出撃とかアセムとの確執がやっと示唆され始めたとかはありますが、大規模戦闘と煽ったわりには。
 情勢の変化も無い(あるいは視聴者には伝わらない)し、フリットとデシルの決着がつくわけでもないし、アセムとゼハートの関係性も変わらぬ温度のままだし。

 フリットV.S.デシルの横で、アセムV.S.ゼハートをやっていた、ことが大事なんでしょうか。
 親子それぞれに抱えた思いがあって、けれどふたりともそれを知らず(フリットのほうは知っていて意に介していないのか?)、同じ戦場に立ちながら、通じ合っていない。
 そのへんから親子の断絶が始まる、のでしょうか。第二世代編の目玉とされていたにしては、随分とスロースタートではありますが、ドラマ部分には素直に期待しておきます。

 しかし今回は(今回も)モビルスーツ戦闘は見応えのあるものでした。Xラウンダー部隊の強さは、敵ながら爽快感があり、思わず画面に見入ってしまった。
 戦術で蹴散らされてしまうという展開も良かったですが、もう少し説得力というか丁寧な描写が欲しかったかなあ。事前の伏線も含めて。

 ほんと、この作品、最近だいぶ面白くなってきてはいるんですが、伏線の張り方とか描写の比重とか、構成レベルでの雑さが目に付くのが残念です。おかげで、感情移入する前にツッコミを入れてしまいたくなるのが困る。
 今回で言うと、ユリンとの回想シーンとか、こうやって見ると素晴らしいのに、当時は唐突なイメージ&BGMで誤魔化されすぎで、乾いた笑いしかなかったよなー……とか思い出してしまう。
 ゼハートとの最終決戦も、そういうことにならなければ良いのですが。

 ともあれ、アセム編は何話くらいまでなのかな。
 そして最近死亡フラグ立てすぎなウルフ隊(ウルフは今回の台詞がもう全部やばかったし、オブライトはメガネっことちゃっかりフラグ立ってたし、マックスのヘタレもやばいし、アリーサは存在自体が死亡フラグ)はどれだけ生き残れるのか。全員生存エンドはあるのか。

 ええ、けっこう面白がって見ていますよ。最近。大きな声じゃ言えないけどね!

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 アセムさんのケツ鑑賞タイム……じゃなかった、EDテーマ曲。サムネだけ見てアセムとゼハートかと思ったら、まさかのウルフさんで噴いた。いやまあ、ウルフとのツーショットもありっちゃありだけど、なんだろうこの微妙な外され感。この作品らしいといえばらしい。

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