ちはやふる#19「ながらへば」

 運命戦。運命を分かつ、運命の分かたれた戦い。なんという燃えシチュエーション。
 運だけで決まるとは思いたくない。最後の最後まで抗う太一の姿が美しく。それゆえに勝敗の決した後に漏れ出てしまった言葉の痛さまでもが、魅力的でありました。

 今回もまたハイクオリティに面白くて面白くて。毎回毎回高値安定で面白すぎて、もう辛抱たまらん。
 ことにここ数週は、見どころがひとつだけじゃない、贅沢極まりない作りで、本当に見応えがあります。

 いくつもの交錯が描かれる多重構造。それはただ戦いだけではなく。
 今回だけでも、机くんとかなちゃんの試合、太一と肉まんくんの試合を通して、さらに深まる友情であるとか、ひとつの部としての連帯感であるとか。
 太一と肉まんくんのやりとりは、ほんと良かった。ぽつんと呟く太一の謝罪。クサい台詞で応える肉まんくん。
 いずれも、声優さんの演技がまた、素晴らしかったと思います。キャラクターを生かし、活かし、文字通りの息吹を吹き込む。
 ちはやふるというアニメ自体、キャスティングはとても秀逸で、それがまた作品自体の安定感に繋がっているんだろうなあ。

 でもってシメ。戦い済んで日が暮れて、想いは重なり合いとなり、団体戦へと……と思ったら、くるりと引っくり返して、原点たる新の決意の描写を入れるあたり、ほんとそつがない。緊張感をどこまでも保つのがお見事であります。
 いつまでも、見ていたいなあ。
 4クールくらい、やっちゃえばいいのになあ……。

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 お馴染みの原作コミックス、と思ったらこれ、バイリンガル版ですって。対訳つき。って、百人一首どうするんだ!かるたのシーンどうなってるんだ!?
 ……ちょっと興味を惹かれます。

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