輪廻のラグランジェ#6「風と火と水と鴨川と」

 ムギナミはどこまでもムギナミ……うーん。
 可哀想だなあ。いや作品内での立場のことじゃなくて、キャラとして。見た目、言動、口癖、性格、行動原理。各々は納得できる、魅力とも成り得るパーツなのに、ブレンドの具合により、すべてがマイナスのベクトルを向いちゃってる。すさまじく嫌われポジションになっちゃうんじゃないだろうか。

 などと客観的な目で見つつ。
 久々、待望のロボット戦闘ありで、話も大きく動いて、見応えのある回でした。
 この作品のキモはやっぱり美しい海、空、そして光の軌跡であるなあと再確認。あと、音楽が面白いんですね。ちょっと良い意味での引っかかりのある曲と使い方。
 そのへんが、独特の爽やかな印象に繋がっているのではないかと思います。
 敵が今のところ「敵」らしからぬ、憎めない存在であることも大きいかも。というか、モイドの怪しさが異常。ただ、早いところ、しっかりとした勢力図を(視聴者視点での敵・味方の別という意味での)示して欲しいとも思いますが。

 そして、まどかの行動原理がどうにも危ういものであることは、視聴者も薄々感じるところではありましたが、あの場面であの立場のムギナミに言われちゃうのが、いろんな意味で痛かった。しんどかった。それこそ、三機発進!とか宇宙で見る夜明け!とか武器戦闘!とかのカタルシスを全部吹き飛ばしてしまうくらいに。
 で、それをさらに吹き飛ばすべく、美しいイメージ、降る花、そして輪廻の扉が云々……なのでしょうけれど、それをモイドが言うことがまた何というか、信じて身を委ねられないというか。

 全体のイメージは爽やかなのに、微妙に消化不良感が残っちゃうのが、現状ちょっぴり不満です。
 まどか可愛いしラン可愛いし、ロボット綺麗だし演出綺麗だし、鴨川たのしそう、なんだけど。なにかもうひとつ、ピリリとしたものが欲しい。
 ヴィラジュリオがそれなのかな。でも、結局、視聴者から見てグレーな立場だしなあ。うーん。あとキリウスさんはいつまでボケキャラやってはるんですか、そろそろ本気出したらどうですか。

 ところで今回一番の萌えキャラは渡部女史だったと思うのですが如何。
 変にアニメ的理想化されていないのに格好良い可愛い、あのへんの年代の年齢の大人の女性を見るのって、ファフナー以来のような気がするんですが。やっぱりXEBECアニメということかしら。かしら。

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 BD第2巻のジャケットは、ちょっとアンニュイ(?)な雰囲気。暮れなずむ海の前に佇むランさん可愛いよランさん。
 特典がドラマCDじゃなく、映像特典としてピクチャードラマっていうのが良いですね。止め絵であっても、映像の有無は全然違う、天地の差。だもの。

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