機動戦士ガンダムAGE#17「友情と恋とモビルスーツ」

 なんですかこのサブタイトルはアニメ化を控えたどっかのエロゲですか、と思ったら、本編でもちゃんとアセムが「はぁ?」ってな反応をしていて、ちょっと面白かったですハイ。

 で、サブタイトルどおり、友情と恋とモビルスーツが描かれた回、だったわけですが。
 モビルスーツはともかく、友情と恋は、フラグ構築場面を挿入歌+モンタージュ演出で処理するとか、どういうことなの……。

 そういえば、フリット編でのユリンとのシーンもこんな感じでした。こういう、本来ちゃんとした描写の積み重ねが必要な箇所を、安易な記号演出でさっさか処理してしまうのが、この作品の悪癖となりつつあるような。
 書き割りのような「友情」と「恋」。いっそ「友情がうまれましたよ」ってプラカードでも持たせとけばいいのよもう。

 しかも次回予告!もう卒業するのかよ!
 あー。がっかりだ。ちょうがっかりだ。

 ぶっちゃけ「学園ガンダム」「青春ガンダム」という要素が、このAGE第二世代の大きな魅力になるのでは、と期待していたぶん、がっかり具合が半端ないです。
 アセムとロマリー、アセムとゼハート、ロマリーとゼハート。の関係性をもっときちんと積み上げて、モビルスーツ部のモブキャラ扱いな二人も、志願してアセムについて戦場に来て巻き込まれて死ぬとかしたりすれば(鬼か)友情ドラマとしちゃずっと濃密になると思うのですが。

 まあ、作り手としては、ガンダムらしくさっさと宇宙に出てモビルスーツ戦をやらせたいのかなあ。そして戦いながら友情と恋に悩む展開をやればいいじゃない、ってことなのかなあ。
 それじゃあ歴代のガンダムと同じになっちゃうのになあ。同じところで勝負しても、あんまり意味も意義も無いと思うのですけれど。

 とりあえず次回の卒業で、もう少しエピソードを積んでくれるかしら。ゼハートについては、対立構造が明らかになってからが本番、かもしれないし。
 まあ、画面のイケメン率が高いぶん、フリット編よりは見ていて目に優しいです。

 だからバルガスと愉快な仲間たちは画面に出てこないでくださいおねがいします。

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機動戦士ガンダムAGE (1)スタンド・アップ (角川スニーカー文庫)
 小太刀右京による小説版、なにやら評判が良いようです。TVシリーズのアレなところをすべてエレガントに解釈(婉曲表現)し、大人が読むに足る一個の「作品」に仕上げている模様。
 ちなみに著者はマクロスFの小説版で一定の評価を得ておりましたね。ハッタリというコテハンでも知られた人ですが。個人的にはTRPGのリプレイで名前を知っております……。

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