スマイルプリキュア！#1「誕生！笑顔まんてんキュアハッピー‼」

　清く正しく明るく楽しいプリキュアの新シリーズ、開幕でございます。
　第1話のお約束を忠実に全部詰め込んだ、とても誠実な作りでした。主人公の紹介、ペット（違）の紹介、メインキャラの顔見せ、初戦闘、初変身、初必殺技。
　大忙しのなかに、ヒロインの個性や特徴もきちんと織り込んであって、ほんと情報密度が高かった。

　キャラクターデザインや全体の雰囲気など、スイートからまた微妙に路線を変更してきていて、面白いなーと思いました。毎年新シリーズを制作するだけに、年単位での展望が必要なんだろうな、と。
　最近の1クールアニメやらとは全然ノウハウも制作過程も違うんだろうなあ。そういうところに着目するのも面白いかも。
　まあ、東映アニメというだけで、深夜アニメとはジャンル自体が違うもの、といった趣もあります。

　ともあれ。プリキュアシリーズで真面目に全話見たのは「ハートキャッチ」「スイート」だけの私が言うのもおこがましいですが、若干、揺り戻しがあった感。フリフリロマンチックな乙女路線が強調されていたスイートに比べて、よりアクティブでよりにぎやかな印象を受けるキャラクターデザインと脚本でした。
　今回の主な舞台となった学校と商店街の風景も、現実寄りに近い描写になっていたあたりも、地味に注目すべき点……かも。

　ヒロインは絵本好きというのが現時点で最大の推し出しポイントとなっていますが、そのわりに夢見がちな子や引っ込み思案な子ではない、というあたりが現代っ子らしい。
　面白かったのは、下校時、椅子を立ってそのまま去るんですね。椅子をちゃんと机の中に入れて揃えるということをしない。
　あれっ？と思って見ていたら、続いて図書室へ入るシーンでも、扉を開けっ放しにする。そのへんで、わりと大雑把でそそっかしい性格の子なんだろうな、と思わせる。
　こういう細かい部分で描写するのは、見ていて気づけば凄く面白いし、気づかず見ていても無意識に主人公の性格が刷り込まれていくだろう効果的な手法ですが、なにせ地味だし、全体通しての性格描出の統合は大変だろうなー。息切れしないといいなー。

　変身バンクはもう少し「魅せ」て欲しかったですが、五人分あるわけだし、同時バージョンもあるだろうし、こんなところかしら。
　というか、これからスムーズに進んでも第5話までは、ずっと新プリキュア登場な紹介話になるんだろうか。
　約一ヶ月、同パターンのお話が続くわけで。
　これを飽きさせずに繋げて、さらに通常エピソードに移行した時にテンションを保てるかどうかが、最初の分水嶺でしょうか。

　とりあえず黄色い子のあざと可愛さは異常だった……。

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スマイルプリキュア! キュアデコルがいっぱい! スマイルパクトDX
　第1話のCMは録画であってもほぼ飛ばさずに見ることにしているんですが、関連商品の充実っぷりに笑った。というか、年末に既に大量に発売済なのね……。
　で、キュアデコルってなんですか。早く説明してくだされ。可愛いおもちゃであることは確かなんですが。

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