ファイ・ブレイン 神のパズル#17「真実」

 ルークについては色々と明らかになっているのに、何の真実が明かされるんだ。学園長がPOGとか、視聴者には最初から分かってるし、驚かねーよ。とか思いつつ見たら、ちゃんと(?)衝撃的な事実が。

 美しい思い出だったはずの、両親の真実。
 けれど、それをさらに引っくり返す。
 まるで、鏡に映した騙し絵のよう。

 結局、両親の記憶がカイトにとって「佳きもの」であったことが、何よりも真実だったというあたり、良い意味でNHKらしい、ジュヴナイルしているなあという感じでした。
 学園長も、POGではあるものの、ちゃんとカイトのこと、ひいては生徒のことを想っている。
 というか、学園長とジンがカイトとルークみたいな関係性だった、というのは、本気でびっくりサプライズかつじーんとした。しんみりした。
 やばい侮れんファイ・ブレイン。いや元から侮ってないけど。

 今回も面白うございました。作画はちょっと不安定だったかな。
 ラスト、仲間たちが、若干カイトに対して引き気味になっちゃったのが、不安を残しますが。次回はギャモンさん回ってことで、物凄く期待。超期待。実はヴェネチア編よりもこっちがギャモンさん的に本舞台なんじゃないかなっと予想しておりますし。

 そういえば今回、電車内で仲間みんなが「ちょっといい台詞」をカイトに言ってあげるシーンでも、ギャモンだけは無言でした。
 と云っても別に確執どうこうじゃなくて、ギャモンはそういうキャラなんだよな。と、素直に思う。
 そして、無駄に「いい台詞」「決め台詞」をみんなで分担して言ったりしない。

 子ども層を意識して、平易な表現が多いので、ぱっと見た目で誤解されがちですが、実は土台の脚本がとてもしっかりした作品だと常々思っています。
 佐藤順一監督の目配りのなせる賜物かな。

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ナンバースケルトン (パズル・ポシェット)
 今回出演のパズル作家さんの著作。例によって番組で紹介されたイラスト迷路の現行品は見当たらず……。
 ちなみに、なぜか過去にぷよぷよゲームブックなども手がけておられます。ふしぎ!いろいろふしぎ!
 パズル作家で食べていくってのも、大変そうだよなあ……。

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