輪廻のラグランジェ#1 「ようこそ、鴨川へ!」(新)

 なにこのヒロイン天使じゃね?という第一印象。
 キャラデザをぱっと見ただけでは、全然気に止めてもいなかったのですが、色つきで動いて喋ると、とても魅力的でした。
 ことに声がだいぶ好み。甘くてかすれて、高めのトーンになることもあるけれど、決してキンキンにはならない。これは声優さんの声質と演技もさることながら、音響がだいぶいい仕事してるんじゃないかしら。という推測。

 わりとあざといシーンも小ネタ的にたくさんたくさん挿入されているんですが、なぜかいやらしくなく、健康的で可愛い爽やかお色気になっているあたりも、好感触。
 キャラクターが萌えの道具ではなく、一個の人格として立てられているから、でしょうか。まあ、このへんは個人の感覚でもありますが。
 総じて感じたのは、少女マンガ、もしくは乙女ゲームのヒロインのようだなあ……ということ。
 運動神経が良くて、面倒見が良くて、頼りにされていて、でもどこか抜けていて。学園便利屋をやっているあたりも、ヒロインというより「主人公」という言葉が似合う属性。

 しばしば、少女マンガや乙女ゲームのアニメのヒロインは、男性視聴者にも人気が出たりしますが、この作品は、そういった作品群に似た味わいを出しているような気がします。
 ……いや、まあ、ランについては、だいぶ男性視点のキャラだなぁと感じますが。

 ストーリーは未だ始まったばかりながら、学園パート、家庭パート、SFパート、ロボットアクションパートと、多重構造に入り組んだ舞台設定をとても丁寧に分かりやすく見せてくれて、文句無しの第一話。
 イケメン軍団の登場が唐突で、謎の部分が多すぎる気がしましたが、これはこれでちゃんと引きになっているし、女性ファンがきっちりついてくれそう。
 その他、多数のサブキャラの一挙投入も、それぞれ短くとも印象的な描写を入れてあるので、誰が誰だっけ……となることも無さそうです。

 注目のロボット戦闘は、ぶっちゃけ全然期待していなかったのですが(もっとイロモノ的なもので、お飾り程度かと……)かなり本気のアクションをしていてくれて、たいへん楽しめました。剣道よりもプロレス、な主人公。主人公の声に応えるロボット。過去の因縁もしくは絆。いいねぇ醍醐味だねぇ。

 画面全体の明るさ、爽やかな綺麗さもあって、本当に楽しめました。そして先が楽しみに思えました。

 現時点で、これだけですね。第一話を見終わって、即座にもう一度リピート視聴してしまったのは。そして、二度目ならではのじっくりとした味わい方にも堪え得る出来栄えであることがはっきり分かりました。

 期待値がだいぶふくらんでしまったので、この先どうなるか。オリジナルは水物だし、分割2クールというのも若干の懸念です、が。
 とりあえず、楽しいです。楽しみです。お気に入りです。

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輪廻のラグランジェ~暁月のメモリア~(1) (ヤングガンガンコミックス)
 コミカライズは現時点で二種類。ストーリーを追いかけたもの(ビッグガンガン連載中)と、もうひとつ、アナザーストーリー的なものがこちら(ヤングガンガン連載中)。コミック1巻、1月21日発売予定。
 過去エピソードのようですが、これは、スピンアウトという位置づけなのかな?イケメン三人組のことが少し分かる、かも。
 ちなみに試し読み(立ち読み|ヤングガンガン)もできるようです。

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