ちはやふる#12「むらさきのゆきしめのゆき」

 地方予選に優勝して、けれど待ち受ける全国大会。

 かるたという競技のマイナーさゆえに、まわりの反応は軽く、けれど千早はまた別のベクトルからのプレッシャーを感じる、というバランスが面白かった。
 そして、プレッシャーを力に変えるのと前後して、まわりもまた認識を新たにしていく(あるいは、もとから認められていることに気がつく)という構成の妙。

 両親のあれこれや、教師のあれこれ、本来ならもうちょっと引っ張りたくなるようなところですが、一話の中で(いや両者とも以前からディスる描写はありましたけれど)さっくりさっぱりと解決し、カタルシスを与えてくれる。
 このあたりが、見ていて本当に面白く、満足感を得られる。

 個人的に今回うれしかったのは、「あかねさす」の和歌を取り上げてくれたことと、かなちゃん、というか和歌が持つ意味について、再度ピックアップしてくれたこと。
 私も元からわりと万葉集等な好きなほうなので(全然詳しくは無いですが)、歌としての和歌には惹かれるものを感じており、それゆえにバシンバッシーンと取るだけじゃない、歌を歌として愛する方面でのかるた、にも心を配ってくれるのが、とても嬉しいです。
 かなちゃんかわいいし。
 かなちゃんかわいいし。(大事なことなので以下略)

 で、全国大会へ出陣したところで、シメ。なんとなく「おれたちのたたかいはこれからだ」な雰囲気を醸し出していて笑っちゃいましたが、年越し前だし、キリの良いところで区切ってくれるのは嬉しい配慮であります。
 というか、12話だけど、これで1クール分が終了ってことなのかな。ああ、もう半分終わっちゃったのか……。

 次回放映日は1月3日。どうでもいいけどわたくしの誕生日であります。ああ、年取る。年取りたくナイネー。
 誕生日じゃないよちはやふる13話放映日だよ!そんな気持ちで、生きていこう。

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天の果て地の限り (講談社漫画文庫 や 1-43)
 あかねさす……の歌を覚えたのは、このマンガの影響でした。読んだのは小学生の頃、姉の本棚からこっそり借りてきて。大和和紀は「あさきゆめみし」が有名ですが、個人的にはこっちの方が好きです。短い分、ぎゅっと濃縮されていて。作者の独自の視点、というかオリジナル要素の入れ込み方も、正しく美しく少女マンガしていて素晴らしい。

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