ちはやふる#11「あまつかぜ」

 ちはやの美しさに見惚れる終盤であったことよ。
 全力を尽くした終盤に来て、透徹する意志。ひとつの極限状態における無心をあらわしたかのような、本当に美しい表情。
 もう無駄美人なんて言わせない!……たぶん。

 予選決勝戦らしく、迫力のある試合の描写に、終始息を詰めて見守ってしまいました。
 チーム戦の熱さ。個人の熱さ。
 おのおのが力を出し、己の役割を果たし、チームの勝利へとつなげていく。
 ほんと、正統派のスポ根だなぁと思うわけです。

 負けはしたけれど、奏と駒野がいい味。初心者が少しずつ段階を踏んで強くなっていく、チームの力となっていくのは、見ていて熱くなれる。
 ことに駒野=机くんは、前回の展開がまたよい感じに下敷きとなって、表情を、言動を見るだけで、なにやら燃えてしまいます。

 そして太一もおいしかった。天才肌の千早や新には、かなうことはないかもしれない。けれど、自分のやり方で、やれるだけ、力を注ぐ。
 格好良すぎです。

 一方で、新の描写もまた良かった。時間を平行させることと、メールというツールによって、空間的な距離が印象づけられる。

 毎回毎回、隙なくそつなく面白くまとめてくる作品であることよ。関西でも放映が開始されるそうですが、もっともっと広がってくれればいいのにね。
 かるた王国たる福井県でも、ね。

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 ミニコーナーで宣伝されていましたが、BD/DVDとコミックスの連動特典って、珍しいような。イベントの効果ってどれだけあるのか、良く知りませんけれども……。

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