ちはやふる#9「しのぶれど」

 初心者に経験者が圧倒する。それは当たり前のこと。
 許容するか否かは、また別の話。

 しかし誕生日エピソードとか、流れ星とか、相変わらず青春力高い作品であることよ。思わずしみじみしてしまうことよ。学生時代なんて、遠い昔であることよ。

 かるた部の結束回。でありました。
 部長、キャプテン、初心者。繋ぐ存在である経験者。こうして見ると、素晴らしく安定した人員配置だなあ。

 なにかと突っ走りがちな千早。
 自分の経験だけを……加えて言うなら、「新との経験」を、最上のものとして語る千早に、最初の方では少々自分勝手なようにも感じてしまうのですが。
 結果として良い方向に転がっていくあたり、爽やか結果オーライすぎる、のだけれど、誰も彼もが良い子なので、全然嫌味に感じたりご都合主義に感じたりすることが無いんだな。
 うっかり感動的に感じたり、するんだな……。

 とは言っても千早が暴走気質であることは確か。
 しかし、それを受け入れて「そういうのも有り」とするとか、なんというか人間力高すぎですよかるた部の皆さん。
 あるべき部活の理想的な姿、かもしれません。
 最近、ゆる部活系作品が多い中、これだけ熱血でありながら、人間関係もしっかりきっちり良い雰囲気に保っているのは、見ていてなんだか嬉しくなってしまう。

 ラスト、新からのメールにしても、三角関係がどうこうより、来るべき対戦への期待が膨らんだりして。
 だいぶん、かるた脳であります。

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「ちはやふる」オリジナル・サウンドトラック&キャラクターソング集 第1首
 えっ……キャラソンとサントラをセットにするとか、どういう判断なの……。音楽は気に入っているけれど基本的にキャラソンに興味が無いわたくしみたいな人間は、どうすればいいの。
 別々に売る自信は無いってことなのかなあ。なんだかちょっと虚しい。