ちはやふる#8「たえてひさしくなりぬれど」

 あれっなんだか凄く新鮮なお話だぞ何故だ。と思ったら、アニメオリジナルエピソードだったという。
 素晴らしき原作補完で、満足度の高いオリジナル回でした。

 ぶっちゃけ机くんとか肉まんくんとか呼び方もアレなら顔もアレ(いわゆるモブ顔)で、原作での扱いはけっこう後期になるまで今ひとつだなあと思っていたのですが。
 オリジナルで入部エピソードを描いたことにより、青春王道な部活ものらしさが、より強調されたように思います。

 っていうか肉まんくんテニス部期待の星やん。これを奪っちゃう千早さん半端ないわー。
 ここで「テニスも上手い」という設定にしちゃったあたりがいいんだよね。見た目だけだと、運動神経の悪いキャラにして、無理矢理テニスに逃げた、とか安易に設定してしまいそうなところなのに。なんというか、視聴者の「快」と「不快」のバランスを見抜く感覚に長けているんだなーと思うわけです。
 しかもひと捻りして、テニスにかるたのリズムを生かしているとか、素晴らしい。これにより、千早が無理矢理に引っ張ってくることにも、正統性をねじ込んであるわけですよ。

 部員が揃って、さてこれから。
 アニメは再現性といいオリジナル要素といい、ほんと安心して見られることも、改めてはっきりしたし。
 こういうアニメを、2クール見られる幸せ。来期の安心枠を確保だわ。

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 今回は単純に下の句じゃなくて、ちょっと新鮮だったサブタイトル。しかしサブタイを見てすぐに歌全体を思い出せないとちょっと悔しい。あらためて勉強し直そうか……などと考えつつ検索。CDつきでお値段手頃、ちょいと惹かれます。