機動戦士ガンダムAGE#5「魔少年」

 エミリーさんには家政婦の才能があると思います。

 しかし、大人が子どもを子ども扱いしないアニメだなぁ。良くも悪くも。ウルフのフリットに対する態度といい、グルーデックのエミリーに対する態度といい。
 そこで浮いてくる、フリットのデシルへの態度。完全に子ども扱いしていたら、足をすくわれたよ、という。
 示唆するものがあるのかな。

 デシルは物凄いチートキャラであることは確実ですが、それよりも、セキュリティの甘さとか、なんで発進出来ちゃうんだよとか、きちんと格納庫に戻してくれんのかよとか、そういうところが気になってしまった。
 基本的にわたくし、他のホビーアニメの感想を見ていただいても分かる通り、世界観が緩ければその緩さに合わせてまったり視聴することを心がけているんですが。この作品の場合、曲がりなりにもSFの雰囲気を持っているので、こちらとしてもSFらしさに浸りつつ見よう!と思っているのを、ぶち壊しにされちゃうのが哀しい。

 別にきっちり解説はしなくていいから、見ていて「おいおい」と呟かずに流せるくらいの勢いなり説得力なりを出してくれないと、子どもも騙せない子ども騙しになっちゃうよ……ね。

 先週はそのへんが全然気にならなかったので、余計にがっかりでした。で、EDでクレジットを見たら、案の定。
 脚本は、脚本家に任せましょうよ。研磨して、きっちりと仕上げてくれるから。

 ともあれ、デシル登場のインパクトはなかなか強かったです。というより「インパクト強い登場ですよ」と看板が立っているようなインパクトの強さでした。
 そして、デシルの乗ったガンダムは強かった。ジェノアスに乗ったフリットは強くなかった。ううむ。
 ……素直にウルフさんをガンダムに乗せちゃえよ。

 とか思いつつ、ガンダムに執着するフリットの図は、歴代ガンダム主人公っぽくてちょっと面白かったですが。

 とりあえず、この作品を見る時は、事前に脚本の名前を確認して、心の準備をしておくべきだなあ。というのが本日の結論でした。

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君の中の英雄 Animation Side
 あんしんのAnimation Sideであります。収録曲は「君の中の英雄 White Star」「君の中の英雄(ballade version)」「君の中の英雄(off vocal) White Star(off vocal)」「君の中の英雄(ballade version)(off vocal)」……あれっ?実質一曲?
 ED良いですよねガンダムAGE。演出と作画、名アニメーター起用の勝利。