ちはやふる#4「しつこころなくはなのちるらむ」

 いよいよ、高校生編開始。
 三人三様に過ごしてきた時間が、どのように降り積もっているか。焦点となるのはやはり、新について、ですが。

 面白すぎた&評判の良すぎた小学生編から、高校生編への復帰となり、どうなるかなぁと少しばかり危ぶんだりもしたのですが。
 極めてスムーズに、高校生の千早と太一もきちんと魅力的に描いての時間戻しで、ほっと一安心。
 太一の複雑な心境といい、千早の素晴らしい鈍感力といい、たいへんご馳走様な感じです。

 今回は、高校生となった千早の試合が中心となっており、初心者であった子ども時代とは異なり、実力(そして迫力)を身につけた千早の戦いが美しく格好良く、見応えのあるものとなっていました。
 ちはやふるの押し付け合いには、思わず笑ってしまったり。大切な札のはずなのに、なにやら邪魔もののように押し付けあう、けれど鍵となる札である。なんか面白い構造でした。

 ひとつ目標を達成して、新に報告をする。けれど、思っていたとはまるで違う、予想もしなかった受けこたえをされて……といったところで、次回へ。
 ひとつの話の中に、ギャグ、シリアス、カタルシス、サスペンス、すべてが見事な配分で詰まっていて、素晴らしい。

 今期の安定枠です。原作既読なので、ある程度心穏やかに見られる、ということもあり。

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 11月10日発売予定。こんなものが出るのか。百人一首、一時期覚えようと頑張りましたが、結局学生時代に暗記したもの以外はなかなか記憶に定着しないんだよね。好きではあるのだけれど。