ちはやふる#3「ふれるしらゆき」

 小学生にとっての距離。
 他県、他校。いずれも、とても遠いもの。
 私も小学生の時に転校を経験しています。車で一時間程度、遠いとも言えない場所なのに、ほんとに辛かった。

 ともあれ、小学生編、完結でした。
 ああいかにも小学生だなぁという感じが楽しい。いや大人が見ての小学生らしさなのかもしれませんが、千早、新、太一と異なるタイプの「子どもらしい子ども」を揃えているおかげで、つくりものくささをあまり感じない。
 それぞれが泣いてしまうシーンでは、思わず、じーんとしたりして。第一話、第二話のペースと比して、だいぶ詰め込みまくりな印象があったのが残念ですが(三人組になってからをもう少し描いて欲しかった)満足の行く過去編でした。

 三話を通して描かれたのは、単なるクラスメイトから、かるたを通して親友となり、そして来るは別れ……という一連の流れ。これだけでも一本のお話としてまとまった、非常に美しい構造でした。
 けれど終わりではなく。三人を結びつけた「かるた」が、いつかまた再会できる、そう信じるためのよすがとなる。
 完。

 ……とはならず、ここで時間軸は高校生編へ行くわけですが。
 なにげに高校生編以降のサブキャラクターも複数登場していて、次へと繋がる感のある話でもありました。
 というか原作のこのへんを読んだのがだいぶ昔なので、いろいろ忘れてた!あいつの初登場はここだったのか!

 巷では小学生編の評判が良すぎて、高校生になるのが残念とか言う声も聞こえますが、なんのなんの。話そのものは高校生になってからが本番、熱さも段違い桁違いになりますよ。
 楽しみですよ。

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