Fate/Zero#2「偽りの戦端」

 第一話もじゅうぶんに楽しんだのですが、さらにぐぐっと惹き付けてくれる第二話でした。素晴らしい。
 というかウェイバーがおいしすぎておいしくいただきたい。もうウェイバー主人公でいいじゃないか。成長物語として普通に見ることが出来そう。
 あと、今回は何と言ってもイリヤかわいいよイリヤ。やけに気合いの入った作画で、無邪気に動きまくるイリヤの可愛さは宇宙やばいレベルでした。今期の幼女枠を充分に満たしてくれる!
 ……やっぱりstay nightではイリヤ生存ルートこそが正義であるよ。と、何年も前のプレイのことを思い出してみたり。

 それは、まあ、置いといてですね。

 各陣営を個々に浮き彫りにしつつ、話が散漫になることもない、それでいて次への期待が高まる、良き第二話でした。
 ウェイバーのパートと切嗣のパートでは各人のサーヴァントの紹介とそれぞれへの感情移入を誘い、雨生のパートでは度し難い殺人鬼を描くことによって制裁を望む気持ちを抱かせ、綺礼のパートでは結界破りの描写と戦闘を魅せてテンションを高める。
 そして、満を持して登場したアーチャーの傲岸不遜ハッタリっぷりったら惚れてまうやろレベル。

 いずれも、シーンは孤立したものでありながら、きちんと大きなうねりへと収斂しているのが見ていても良く分かるので、期待が高まり、また純粋に物語そのものへと引き込まれます。

 冷静に考えてみれば、まだまだキャラクター紹介の途中なわけですが、見せ方がとにかく上手いなぁという印象です。
 マスターとサーヴァントという関係の危うさ、同時に発する魅力も、存分に描かれている、描かれていく予感。
 そろそろ突入するであろう本格的な戦闘も楽しみ。

 何にせよ、見どころ満載で、サービス満点な作品であるなあと。

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Fate/Zero (1) (角川コミックス・エース 345-1)
Fate/Zero (2) (角川コミックス・エース 345-4)
 こちらはコミカライズ。来年発売予定の3巻にはフィギュアが付属するようです。
 amazonレビューもなかなか良好で、原作小説を読むのはちょっと……という人には、うってつけかもしれません。私は、アニメが終わってから手を出してみようかな、と思っていますが。