TIGER & BUNNY#21「Heaven helps those who help themselves. (天は自ら助くるものを助く)」

 求めていた展開がすべて詰め込んであって、否が応でもテンションが高まる!

 指名手配となった虎徹が、ヒーロー全員に追われる前半。とにかく切羽詰まった状況なんですが、どこかコミカルさを忘れない演出のおかげで、緊張しつつむしろ面白がって見ることが出来るあたりが素晴らしい。
 いつも天然スカイハイの台詞回しの愉快さに吹き出し虎徹の生身でのワイヤーアクションの格好良さに痺れ、気合いの入ったドラゴンキッドの電撃ビリビリ演舞とこんな時に能力有効活用しすぎの折紙サイクロンに和みつつズレた会話に和み、ブルーローズに対する「来たか、めんどくせぇのが」という台詞にニヨニヨし。

 けれど、間のアニエスとのやりとり、鏑木家の安寿と楓の会話、「親友」ロックバイソンへ向けた言葉……に、さすがに少しずつ落ち込んでいく虎徹に、しんみりもして。
 ブルーローズに信じてもらえるかと思ったら、とどめに、禍々しい偽ワイルドタイガー出現。
 少しずつ少しずつ辛い方へと追い込まれていったところに、待ってましたのルナティック登場。

 とにかくこのルナティックの登場が絶妙でした。
 ああ、分かってくれてる! と、虎徹は未だ認識出来ていませんが、視聴者としては幸福感に包まれる瞬間。思わずガッツポーズしてしまいましたわよ見ていて。
 その後の、浮浪者に紛れる虎徹の情けない様子。これ、そこらのアニメやドラマなら、しばらく引っ張りそうなシチュエーションなんですが、一瞬で終わってしまって、思わず笑いました。良い意味で。
 緊張と緩和。転回の素早さよ。

 そしてベンさんの登場で、二度目のガッツポーズでした。
 きちんと「わかっている」ことを確と伝えるまでのタメがまた、絶妙。さらに、スーツを渡したあとのちょっとの会話と、笑い合うシーンが見事でした。
 虎徹もまたここにきてやっと緊張が緩み、かつ反撃の決意を固めたことを示す笑い。
 この作品らしい、言外の意味をたっぷりと含ませた大人っぽいシーンです。今回の名場面は数あれど、個人的に、ここを一番に押したい。地味な絵づらですけれどね。

 秘策を携えて、アポロンメディアへ、ヒーロー達の渦中へと乗り込む虎徹。否、ワイルドタイガー。
 いったい秘策とは何なのか、バーナビーの本意は何処にあるのか(虎徹のことを忘れていない可能性があるんじゃないか、と思っているのですが……)、楓との邂逅はどうなるのか。
 やたら格好良いヒーロー達の集合シーン、そして待ってましたの決め台詞もあって、文字通り血が滾るラストでした。

 ああ、どうするんだろう。どうなっちゃうんだろう。
 楽しすぎて次回が楽しみすぎて生きるのが辛いけど絶対生きなくちゃ。とか思ってしまうのであります。

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正義の声が聞こえるかい
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 あっすいません私はアニメイトで予約済ですハイ。特典つくし。