夏目友人帳 参#8「子狐のとけい」

 安定の子狐回、ということで。
 矢島晶子のショタ声は素晴らしいよね。人類の宝だよね。しかし子狐にも増して、弱っちゃってるニャンコ先生がかわいくてどうしようかと思った。いやどうもしないですただ床をゴロゴロ転がっているだけですええ。

 人と、人ならざるものの、刻まれる時の違い。普遍的かつ王道なテーマを、子狐の可愛さと純粋さで丁寧にくるみ込んで、押しつけがましくなく描いた良き回でした。

 さらなる存在としての、石の神がまた、渋く効いていました。より永く時を生きるかと思いきや、終わりは突然に来る。そして、壊れる時計。
 あくまでも象徴としての時計の使い方が美しい。壊れた瞬間、思わずはっとしてしまった。
 理を異にする者同士であろうと、触れ合う時は確かにあって、残るものも確かにある。それを悟り、泣いちゃって支離滅裂になりながら夏目に訴える子狐がまた、切なくて可愛くてどーにもこーにも。
 こういうエピソードだと、EDへの入りでまた泣けちゃうな。

 そういや、陶芸家の中の人は、文字通り中の人(中孝介さん)というかEDの人だったのか。納得。
 まあ、声優としてはいわゆる「棒」ではありましたが、個人的になんだか「良い棒」な気がしました。声質そのものの厚さ、深みは折り紙つきだし。真面目に声優やったら、意外と面白いことになったりして。なんて。

 オチも予想通りながら美しくまとまって、泣ける、けれど癒されるエピソードでありました。
 っていうかあのニャンコ先生茶碗欲しいわー子狐皿も欲しいわー。

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夏目友人帳 ニャンコ先生湯のみ
 茶碗もお皿も無いけれど、とりあえず湯のみはいかがでしょう。ニャンコ先生は検索すればするほどいろんなグッズが出てきて、見るだけで楽しくてニヤニヤ。自制するのがたいへんです。