サンライズフェスティバル2011夏嵐(8/9『クラッシャージョウ』)

 サンライズフェスティバル、二回目の参加です。
 (一回目はタイバニナイト、レポはこちら

 今回は、クラッシャージョウ
 1983年劇場公開作品です。

 変わらずお出迎えのキービジュアルポスター……と見せかけて、会期中、ゲストのサインが寄せ書きされていくんですってね。
 写真では判別出来ませんが。というか実物見ても良く分からなかったけれど、どなたかのサインが見えます。

 フィギュアーツは入れ替え。トルーパー、出来良さそうです。

 その他いろいろ、ひとまとめ。

 客入りは七〜八割くらい?
 予想していましたが、年齢層高め。男女比率は若干男性の方が多いかな、といった感じ。
 なんとなく、アニメ業界関係者率が高いんじゃないかしら、と感じました。
 何しろ反応する場面が、作者の高千穂遙吾妻ひでお佐藤元や富野監督やら、業界人をモデルにしたキャラクターが出た時(ダーティペアが画面大写しになった瞬間にも忍び笑いが広がった)や、スペシャルデザインのキャラクターが出た時とか、お遊びのハロが画面を横切った時。
 そして、作画の見どころ、ことに冒頭の背動激しいカーチェイスシーンやコルドバの回頭シーンで、水を打ったように静まり返る場内。上映終了後、ロビーで挨拶を交わす人々。
 充分な傍証ではないでしょーか。

 作品について。いま見ると流石に古いことは古いですが(最初に「サンライズ」ではなく「日本サンライズ」と出た瞬間、ああ、そうなんだ……としみじみした)痛快娯楽B級アクションスペースオペラ、として、百点満点の出来であることは疑いようもなく。
 若干、尺が長め(2時間越え)であること、お遊び要素が随所にあること、人が死にまくる(しかも主人公側が直接手を下す)こと、未成年なのに飲酒シーンがあること……等々に、いまどきの確信的な挑戦ではなくて、良い意味でゆるい雰囲気、おおらかな雰囲気があって、見ていてとても心地良かった。

 オール手描き、セル画の時代の、暖かみのある画面が幸せ。アクションの奔放な作画がまた幸せ。ちゃんと肉が詰まって見える、ふくらはぎの「安彦ライン」にときめく。
 手描きによる宇宙船同士の戦闘シーンとか、この先(いや既に)見られないものになってしまうんだろうなあ。と、一抹の淋しさも感じつつ。

 しかし思ったけど、大人向け作品として再度アニメ化しても、充分いけるんじゃないかな。クラッシャージョウとか、ダーティペア(作中に出てくる安彦良和キャラデザバージョン)とか。
 ことにダーティペアは、いろんなリファインされてるけど、なんだかんだ言って元祖の安彦キャラが一番完成度が高いし、万人向け。
 ……うん。夢見るだけならタダですよ。

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 劇場版と後年作られたOVAのパッケージ。なんかOVAはぼろくそに言われていますが、当時は評価も高かったし、私はけっこう好きですよ。悪い意味ではなく、劇場版とは別物として見るべきなことは確実ですが。