TIGER & BUNNY#18「Ignorance is bliss. (知らぬが仏)」

 知るや、知らざるや。
 見て見ぬふりをするや。

 真面目に見続けてきた人であれば誰もが疑っていたであろう「ジェイクは本当にブルックス夫妻殺害犯なのか?」について、明確な答えが出されました。
 同時に、バーナビーの記憶と精神とが、極めて不安定なものであることも、明らかになってしまった。

 ことバーナビーについては、重く辛いストーリーになってきたわけですが、なぜか視聴していてしんどさがさほど感じられない(いや病んでるなぁ悲惨だなぁとは思うんですが)のは、ひとえに虎徹の存在のおかげでしょうか。
 先週までで、こちらも深刻だったはずの虎徹の問題については(当人の精神上という意味において)きちんと整頓されているので、安心感があるというか。
 まあこれは私が虎徹スキーであることが多分に関係しているのでしょうけれど、それを差し引いても、やはり虎徹が従来のペースで居てくれると、見ていて気持ちが落ち着く。
 この作品における虎徹の存在の重さ(作品上の意味でも、メタ的な意味でも)を、つくづくと感じた次第です。
 まあ、冒頭の他ヒーローたちの持ち上げっぷりには正直笑ってしまったわけですが、あれはあれで「辞めることを言い出せない」という様式美のためのものなので、OKOK。

 そうそう。今回わりと意外だったのは、クリームとジェイクの過去の馴れ初めについて、しっかりと語られたこと。
 正直、ここで、この作品にしては長めの尺を取って、えんえんと説明することの意義が良く分からなかったのですが……クリームに対する両親の態度なんて、有り得ない酷さだし。
 しかし、後半まで見ていて、随時挿入される、虎徹と家族とのやりとりにほのぼのしたり笑わされたりしているうちに、ふと、思いました。
 娘がNEXTとして覚醒するという状況は同じであっても、こんなにも違うのか、と。
 虎徹、安寿を筆頭に、鏑木家の健全さは、クリームの家庭を見たからこそ、なお沁みるし、癒されるのだな、と。

 その健全さに、バーナビーさんも癒されていただきたいものです。元凶を断たなければ駄目かもしれませんが。
 予告を見るに、またバディ間の距離を推し量りつつ縮めていこうとするエピソードになりそうなので、期待期待。

 なんだかんだで、TIGER&BUNNYですから。
 このふたりの距離感を楽しむのが、第一ですから。

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