TIGER & BUNNY#14「Love is blind. (恋は盲目)」

 前回の13話で1クール終了し、新たな展開を見せる2クール目に突入。
 というか監督も公言している通り、シーズン1が終了して、シーズン2になった、という印象を与える作りとなっていました。

 それにしても、10ヶ月後って……。
 毎回、一話の濃度が並大抵じゃないこの作品ですが、シリーズそのものも圧縮濃縮で見せていくとか、大盤振舞すぎ。
 そのスピード感が魅力のひとつでもあるわけです。

 人間関係にも、ヒーローランキングにも様々な変化があり、しかしそんな毀誉褒貶に遭って、虎徹は全然変わっていないんじゃないでしょうか。
 ブレが無いというか、良い意味でも悪い意味でも人格が完成しているので、変化しない。これは監督やプロデューサーも語っていること。

 今回のエピソードでの虎徹は、全編通して半端ない残念っぷりだったと思います。Aパートだけを取っても、ロボットダンスにオヤジギャグにバナナの皮で転倒、弁償したタオルは実家(?)のものを使い回すしダンスはへっぽこだし、せっかく特訓したのに結局本番ではトチる。カリーナに対して、おっそろしいくらいに鈍感で、傷つけまくり。
 そらもう、グッドラックモードを抜いた5話くらいにダメダメ。
 なのに、周囲の目が変わってしまっている為、受け止められ方が180度変わってしまっている。

 これは幸か不幸か。悩ましい展開であります。

 増してや、能力に変化が起こっているという、不安をかきたてられる伏線も。

 この能力の変化、ちまたでは能力消失説、能力パワーアップ説、ちょっと捻って能力パワーアップだけれど代償大きい説、等々いろいろありますが。
 その真相は私としては作品に委ねるとして、それより気になったのは、Cパートでの扱いといい、作中で問題が発生しているのに相棒に明かせずにいることといい、これ1クールにおけるバーナビーのプライベートな事情(両親の復讐)と対の存在としての、虎徹の事情になるのかな……と。
 だとすると、割と深刻な事態なんだろうか。
 1クールの頃は、虎徹の掘り下げが来るとしたら、ルナティック関連かレジェンド関連、あるいは家庭関連だと思っていたんですが、思わぬところからボールが飛んできた感です。

 まあ、この作品の場合、下手に予想しても当たりゃしないので。大人に、30代40代にも勇気を与える、楽しい作品を目指している……という言葉を信じて、素直に現在の不安感を楽しむことにします。
 ああ不安だ。不安だ。

 そうそう、新OP・新EDもお披露目。
 初代のOPとEDがとにかく素晴らしすぎたので、評判が今ひとつになっちゃってますが、OPについてはけっこう好きになれそうな気がします。とにかく絵が強いし。桂正和絵のバーナビーとかイワンとかイケメン度高すぎで死ねる。
 EDは、まあ、こんなもんかなぁと。絵は綺麗ですよ絵。ええ。
 個人的には歌よりも、演出の不吉さが気になります。曲に合わせて構成しただけ、でありますように……。

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 デマプチとフィギュアーツ争奪戦も激しかった先週です。
 amazonのデマプチは定期的に復活しているみたいなので、要チェックでありますよ。え?私?アニメイト版を2ケース、amazonで通常版を1ケース予約済ですがナニカ(だめだこいつ)