TIGER & BUNNY#13「Confidence is a plant of slow growth. (信頼という木は大きくなるのが遅い木である)」

 我慢出来ず、初めてUstで視聴しました。
 画質の低さは辛かったけれど、逆にMX放映を見る楽しみが残るな。とプラス要因に考えます。はい。

 いやあ、いい最終回だった。
 改めて振り返れば、OP・ED含めて1話から13話、1クールできっちりと一本の話にまとめあげてきたんだな、と。

 13話使って、バディとしての信頼関係の樹立までを描くなんて、贅沢にも程が有りますがな。
 私はしばしば1話から見返すんですが(ハマりすぎ)まとめ見をすると、信頼関係の進展具合……どこで積み重ね、どこで足踏みをし、どこで掛け違えて……が、はっきりと目に見えて分かり、実に面白いです。
 13話のあとでも、あっちこっちつまみ食い的に見直してみたら、やはり6・7話が重要。個人的にハッとさせられたのは、「親を殺されてる」というバーナビーの台詞を思い返しつつ、虎徹が自分&奥さん&楓の写真を見るシーン。
 ああ、ここで、父親目線=保護者スイッチが入ってしまっているんだな、と。
 その後、事件は、バーナビーが4歳当時に起きたものだとネイサンに聞かされるわけですが、奥さんが亡くなった時、楓もまた4歳だったわけで。
 こういった重ね合わせが随所に挿入してあって(ex.8話のエドワード&イワンと主役二人の対比とか)ドラマツルギーのお手本のような作品になっています。
 ま、いろいろ、深読み妄想かもしれないけれど。
 それもまた、楽しいからいいじゃないか。

 機会があれば是非、通しての視聴をおすすめいたします。

 それにつけても、バディものは浪漫だなー。
 男性にも女性にも。老若男女誰にとっても。
 理想のひとつが、ここにある。

 閑話休題
 突っ込みどころも多数ありますが(でも脳内補完可能なレベルには留まっている……と思う)、テンションの高さと、ここまでのきっちりとした積み重ねに裏打ちされて、有無を言わさぬ説得力のある話になっていました。
 正直、放映前は、虎徹が駆けつけられるかどうかがひたすら心配だったので(ベンさんがタクシーに乗せて連れてってくれたり? とか妄想していました。外れたけどな!)思ったより元気&思ったより回復してくれて、拍子抜けするやら安心するやら。
 でもやっぱりバディものとしては、最終決戦には絶対に二人揃っていなくてはいかんですよね。そういう期待を、決して裏切らない作品なんだ、と確信できた瞬間でもありました。
 ジェイクの能力についても、虎徹の作戦についても、えぇーと思う部分とあぁーと思う部分がしっかり用意してあって、見ていてニヤニヤ燃え燃え。
 個人的に最もえだったのは、ジェイクを掴み上げるバーナビーが、虎徹を見るシーンでしょうか。あそこで静かに見守る虎徹と、見守られていることにより信頼を感じ取るバーナビー。いやぁメロメロです。最高です。
 ちなみに「行きますよ、虎徹さん」呼びには倒れそうになりましたが、あれ、第一話Cパートの「行きますよ、おじさん」と完全に対にしてあるのんですね。13話かけて回収されるとか、どんだけだよ。ああ。どんだけだ。

 ともあれ、堪能いたしました。

 しかし作画の不安定さだけが残念。BDではそれなりに修正を入れているようなので、一応期待しておきますが、どこまでやってくれるものか。

 そして二期……もとい2クール目は、どんな展開を見せてくれるのか。
 楽しみです。夜も眠れませんです(配信時間的な意味で)。

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 しかしこれは欲しい欲しいぞ! コスパTシャツは時々侮れないデザインを出してくるから油断出来ぬ。