TIGER & BUNNY#10「The calm before the storm. (嵐の前の静けさ)」

 今期の一押し、一ハマリ、唯一の放映中BD蒐集中作品。であります。

 MXでしっかり腰を落ち着けて綺麗な画面で見るよ派です。UST&MBS組の興奮を横目で見つつ待つ数日のマゾいことマゾいこと。
 そして放映前には正座待機。基本基本。

 何がいいってやっぱり脚本なのかなあ。いや全体にいいんだけど、もう盲目的に好きになっちゃってるんだよなあこの作品をわたくしは。無駄に倒置法。

 分かりやすいところだと、今回の10話冒頭で虎徹と楓が電話している場面、虎徹が一人称「パパ」なのに対して楓は通して「お父さん」って呼んでる。その距離感が絶妙だなあと。
 他にもヒーローそれぞれの休息の描写が、ああ各々それらしいなぁと思わせつつ若干斜め上でもあったりして、与えられる情報の量と質が絶妙。流されつつ流されずに楽しめる。妄想の余地もある。素晴らしい。

 ところでわたくし、虎徹にしぬほどころげるほどもえているのですが、初期の回から通して何度か見直してみると、とてもピーキーなキャラ立てが為されていることに気づかされます。
 ウザい言動、クサい言動、その作用反作用。結果として導き出される愛すべき人物像。
 平田広明氏の演技に拠るものが六割くらいあるとも思いますが、それは脚本の時点で織り込んでいることが明白だし
 ううむ。面白いなー。

 閑話休題
 この10話、6・7話と同じく、ストーリーは急展開でありました。
 ウロボロス、ジェイク。ルナティックの思惑。相変わらず怪しいマーベリック。
 ウロボロスがこのタイミングで動いたことに必然性があるんだろうか、とか考えると真っ黒なマーベリック。でもバーナビーが刑務所へ行くきっかけになったのは、あの装置で記憶を刺激されてのことだし、とも考えると、うーん……分からん分からん。

 いずれにせよ、ここまで少なくとも二十年もの間知られることのなかった組織が、あっという間にシュテルンビルト中に知れ渡ってしまった。パラダイムシフト的(若干誤用)でもあり、燃える展開なのです。物語への興味は尽きませぬ。
 ただ、ヒーロー達が追い詰められる一方だったのは、ちょいと欲求不満。それと、物語上であっても、無理解によるバッシングって見たくないので、そういう方向には行かないでくれると嬉しいなあと。
 コンビが揃ってさあ反撃、と思ったところで水を差されてしまったのも、フラストレーションが……。
 お姫様抱っこ再びには萌えるより先に脱力しちゃった、腐女子力の足りないワタクシです。どっちかって、二人の息の合ったアクションを見る方が楽しいんですもの。
 そういう意味で、5話のグッドラックモード発動シーンは最高だった。あそこは見るたびにひとり転げまわって喜んでおります。傍から見るとたいへんヤバい人。

 ともあれ、次回が楽しみというか気になりすぎて困る。折紙先輩の活躍フラグか、それとも?
 どきどきしつつ、MX放映を待ちます。
 そして叶うことならば、後味よくエピソードをシメてくれますように。

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TIGER & BUNNY オフィシャルヒーローブック(仮)
 おっと若干詳細がアップされた。書影はまだかーまだなのかー。
 放映途中だし価格は安めだし、どれほどのものか不明だけど、とりあえずタイバニ飢えしてる人が飛びつきまくっているのか、現在【Amazonベストセラー商品ランキング: 本 - 1位】となっている模様。