ログ・ホライズン#3「パルムの深き場所」

 旅の日々、回想、荒れる街、作られていく輪。
 王道ファンタジーとして、実に堅調に、良くも悪くも安心して見ていられる作品だなぁと、三話目にして三回目の感想をしみじみ。

 メインとなるのは、ファンタジーの浪漫の粋たる地下迷宮越え(指輪物語のモリアの坑道を連想せずにはいられない、のだけれど、これで出るのが津軽海峡ってのが可笑しくも楽しい)でありました。
 でもって、今までのデータとは違ったモンスターが配置されていたことにより、この先への不安と緊張を保っているのがポイント。
 未知のモンスター、未知のデータ。という負の面とともに、しかし実際に己の目で見る世界の美しさ、頬に受ける風。という正(なのかな)の面をも提示することにより、「初めての冒険」というテーマを表裏から支えていたのが、美しい構図であり。
 そこにシロエの回想を絡めて、過去へのこだわりと未来へのあこがれとを同時に打ち出すのも、美しい構図であり。
 過去からつながる現在。現在からつながる未来。つなげる未来。
 ……とてもとても健やかな世界観であることよ。いや決して揶揄する意味ではなくて、Eテレアニメとして、よいかんじに編まれていることよ。と。

 キャラクターもどんどん動き出してきて(にゃん太のCV:中田譲治は反則だ反則的に格好良いそりゃセララじゃなくても舞い上がっちゃう)見ていてこのキャラの活躍はいつかな、このキャラはどんな活躍をしてくれるかな、という期待がもりもり盛り上がります。
 今期いちばん、素直に見て、素直に楽しい。かもしれない。

 なにげにメガネ率も高いからね!

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 BD/DVDは単巻売りで通常の深夜アニメ並みの値段、と見せかけて四話収録お買い得、第一巻には気合いの入った特典(原作者による小説とか原作ファンキラーだなぁ)山盛り……と、まあ、ファイブレ一期とほぼ同じ商品企画。
 おそらく当面はこれで購買層を把握して、その後(あれば)BOXに切り替えるか否か、決めるのでしょうね。
 どうでもいいけど、コメンタリの面々。原作者、監督、主役声優に加えて桝田省治が参加しているのはけっこうサプライズだ!

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