神のみぞ知るセカイ 女神篇#10「ラビリンス」

 ちひろと歩美の攻略混迷混濁中に、さらにヴィンテージ襲来で混迷混濁へと。
 ハクアさんが試練を越えて実に頼もしく、さらに美しく。何が一番美しかったって、いつも通り攻略最優先な桂馬に苦笑する。その表情が一番美しゅうございました。うん。強くなった。美しくなった。
 試練を乗り越えてというか試練だらけの人生を送っているようですけれども。苦労性で、貧乏くじで、損な役回りで。最近だいぶ愛おしいですハクアさん。

 ところで緊縛事態もとい緊急事態にしっかり歩美とちひろの心配をしている桂馬さんがポイント高うございました。さすが。
 こういうところを外さないでくれると、信頼度が高まる。キャラクターについても、作品そのものについても。
 こういうところを外されると、ほんと、生理的についていけなくなっちゃうので……助かります。

 風雲急を告げる事態ですが、焦点はきっちり「歩美の攻略」に向いているわけで、そのへんの構図がとても良く出来ているなぁと思います。
 三角関係も続行中、なわけですが、ちひろがとにかく「いい奴」であるがゆえに、見ていてじめついたものを感じさせないのが(実質攻略編は終了しているのに)ちひろの魅力をさらに引き立てつつ、歩美にも暗さを与えずに済んでいて、見ていて楽しい、楽しむ気持ちの方が勝る。
 これもまた、いいなぁ。うん。

 ちひろはこのまま、真相を知って力を貸す展開なのかしらん。
 それはそれで特別なポジションでたいへんおいしい。しかし、攻略のために攻略されていたと知ったら、それもそれで辛い気がするのですが……。

 話もキャラも、ピンチも恋愛も。楽しゅうございます。全体を貫く明るいテイストも、嬉しゅうございます。
 明るく脳天気になっても、ギャグで落としたり、なぁなぁで解決したりはせず、基本的に理詰めなんだよな。そこが実はこの作品の一番の特色なのかも。とか、思ったりして。

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 アニメのキャラも素敵ですが、原作絵の可愛らしさはまた格別であることよ。と、しみじみ思わせてくれる表紙。

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