神のみぞ知るセカイ 女神篇#6「私について。」

 待っていました栞回。で、ございます。
 どうでもいいことですが、見ていてしみじみと「薄い本が欲しい……」と思いました。ほもじゃなくてゆりじゃなくて、桂馬と栞がハッピーエンドになる妄想世界を具現化した薄い本。桂馬さんのデレが見たい。本気のデレがもっと見たい。

 一期の栞回も大好きでしたが、今回も、現時点でのマイベストエピソード。
 栞が好きだから、というのが、要因としては多分いちばん大きいです。ほんと好きなんだよなぁ。感情移入しちゃうんだよなぁ。

 本好きで、内気で、口が重くて、声が小さくて、へんな口調になっちゃって。
 小説を書くと、とりあえず宇宙戦争を起こしちゃう。
 文学少女の素晴らしきテンプレを踏襲しつつ、属性・テンプレだけではない、変人要素、壊れ要素がある。
 というか、そもそも、心にすきまのある女の子が駆け魂にとりつかれる、という設定がありましたね。どこかが欠落している女の子。その欠落を、偽りの恋で埋められた女の子。
 ……つくづく酷いやつだな桂馬さん!
 しょうがないんだけど!

 クライマックス、「私について」。文字演出の効果的、かつ美しい使い方が、とても印象的でした。
 本を愛し、本を語る栞の声が幾重にも響く。
 桂馬とは別の、桂馬に対するものとは別の、愛を語る声。
 フィロソフィアの化身のような。

 そして、宿していた女神はミネルヴァ。知の女神。
 綺麗に収まって、再攻略完了。

 この再攻略編は、初期の攻略と比べても、なんともはや胸が痛むのですが、その理由としてはやはり、記憶の有無があるのかな。
 初期攻略では「女の子たちは記憶をなくしていた」こと、のみならず、「けれど桂馬だけは覚えていた」こと。ここですね。
 ひとときの恋の記憶を、桂馬だけが背負い、いくばくかの淋しさ、切なさを背負うことが、いうなれば免罪符のような役割を果たしていた。
 けれど、女神編の再攻略は、全員が記憶を保ったまま(そして過去の記憶も取り戻し)で、桂馬への思慕もそのまま保持しているので、……うん。
 見ている方がしんどくなってきた、っていう。

 そのへん含めて、楽しんでいきましょう。
 でもやっぱり桂馬と栞のハッピーエンドな薄い本を(略)

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 あー。栞のフィギュア出ないかなー。このイラスト再現のやつ。でなくても、再現度が高い、気合いの入ったやつ。ただし本に囲まれていることは絶対必要。
 フィギュア映えするキャラクターデザインなので、全女子キャラのが出てもいいのに。なかなか。どうしてもエルシィ・ハクアで止まっちゃうのが残念。

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