銀河機攻隊 マジェスティックプリンス#16「君のヒーロー」

 異星人の侵略に立ち向かうことよりも国家だの組織だのの損得勘定が優先されてしまうこんな世の中じゃ。
 搦め手で立ち向かう司令長官かっこいいです。アマネさんも海千山千の軍人に育ってしまうのかしら。それはそれで燃え&萌えかしら。

 いずれにせよ、「子供たちに荷を負わせている」ことを自覚し、自省する大人の姿が繰り返し描かれる誠実さは、本当に嬉しい……というより、有り難い。見ている年寄り(わたくしのことです)の精神衛生上も、見ている若者(時間帯からしてけっこう十代とかも見ていそうだよね)へのメッセージとしても。

 当のザンネン5(いまは6だけれど)の面々はと言えば、わりとのーてんきに過ごしていますが、これ大切に守られてるんだなあとも思えるし。
 前回のイズルの暴走(?)についての各人の認識があっさりさっぱりばっさりしていて、いかにも彼ららしいなあ、この作品らしいなあと。タマキはむしろ「俺(キリッ)」バージョンに魅かれていたりするし(どうせなら男子連中に立てたフラグも回収しませんかウフフフフ)。他の面々も、さしたるこだわりはなく。
 固有の人格に対する執着が薄いのかな。あるいは、無意識のうちに、諦念が先に立っているとか。
 いずれも「人工的に生み出され、一度記憶をリセットされている」という特異な出自あってのもの、なのかもしれない。

 一方で、いつもお悩みモードのアサギくんは、また別の葛藤を抱えていたりして。これは次なるステップアップへの伏線にも見えるので、頑張れちょう頑張れとしか。
 テオーリアとの会食への付き添いを頼むイズル、頼まれるアサギ、という構図には、若干の「最年長らしさ」も垣間見えたし。……だって、スルガには頼まないものね。うん。

 テオーリアといえば、会食がまさかのお好み焼き屋で、楽しい不意打ちでした。何かにつけて食べ物ネタの多いアニメだなあ。
 今回もいろいろありましたが、アマネと通信するスズカゼが、手にした飴の包装を最後まで剥かなかったのが、一番印象的だったり。
 ここにもまた、ひとつの覚悟が見えているな、と。大げさかもしれませんけれど。

 そういう推察、想像をさせてくれる。することが楽しい。

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アニメ 「銀河機攻隊 マジェスティックプリンス」 第2期エンディングテーマ 『アリガトウ。タダイマ。 / 僕たちは生きている』
 エンディングテーマ、結局男子組も有りなのか!フルに使われますのね。ソロパートはなかなか聞いていてハラハラさせられましたが、合唱になるとなんだか、なんとなく、感動的でした。はい。
 ケイとタマキのように、三人それぞれソロバージョンもエンディングになったりしたら……ハラハラしっぱなしか!それはそれで!
 しかしアンジュさんが実にハブ。実に不幸。

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