ガッチャマン クラウズ#2「Asymmetry」
清音とともに、はじめに翻弄され続ける第二話。
そして、世界に翻弄される。
私はどうもこのはじめという少女の描かれ方が苦手というか、見ていて大変しんどいのですが……どうやら、そういった反応が出てくるのも織り込み済で作られているっぽいので、ここは素直に静観かな。
GALAXも同様。前期に多数あったSNSの登場するアニメと比して、作品内での使われ方はとても洗練されていて、それゆえになにやら拭えない違和感が纏わりつく気持ち悪さ、厭な感じも、狙ってやっているものなのである、と。
何よりもまあ……ギャラックス。ギャラクター。総裁X。ねぇ?作品中での転換はいろいろとありそうです。
とまあ、そのへんは許容範囲なのですが、「被災地」という言葉は、正直きつかった。
未だその言葉は、生々しい。アニメの設定を補強する道具のひとつ、アニメのキャラを演出する属性のひとつとして付与されるには、重すぎる。どうして、せめてもう少し普遍的な「ボランティア」とかにしなかったんだろ。
私がちょっと敏感すぎるのかな。東北の、いわゆる被災県に実家があるからかな。と考えていて、そういえば、ピングドラムでの地下鉄サリン事件の暗喩も不快に感じたことを思い出しました。
おそらく、現実の身近な(時間もしくは距離的な意味での「近さ」を感じる)事件をアニメに取り込まれることに、拒絶反応が出てしまうらしい。
いずれにせよ、このへんの取り扱い方は今のところ表裏……あるいは正負、いつ引っくり返されるかわからない危うさをはらんでいて、それがまた居心地の悪さを感じてしまう理由なのかも。
はじめについてこれだけ盛り込んであるぶんのバランス取りなのか、他のキャラはわりと素直に魅力的に見えます。
カタブツな清音、メガネ公務員な丈、どっちもいいですね。いいですヨ。うつつ可愛いようつつ。
……とか、キャラクターに萌え燃えしつつ、勧善懲悪おんなのこが変身!バトル!なアニメとして見るべきものではなかった、ということで。
はからずも名前を出しましたが、ピンドラくらいの心構えで見なくちゃいけない可能性があるような気がしてきた。それはなぁ。ちょっとなぁ。個人的にはしんどい。
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なんだかしきりに旧作が懐かしくなってみたり。全105話入りのBD-BOX……ですって……?
買っても全話視聴するのにどれくらいかかることやら。金額的にも時間的にも、貴族の楽しみですなぁ。ちょっと憧れますけれども。
BOX発売を期に再放送とかやってくれないものか。新作放映中だから無理かなー。