銀河機攻隊 マジェスティックプリンス#14「アッシュの影」

 アンジュの紹介編の続きがメイン、と思ったら、むしろイズルの方に切り込んでいった後半。なかなかにドキドキさせられました。そしてメカの恰好良さったら。

 前半はアンジュメイン。アンジュの男女ネタ継続中に加えて、チームラビッツ各員との対決(?)は、微笑ましくもアサギ・スルガ・ケイの特性の再確認を果たしており、毎度のことながら実にそつのない作り。いつものにこにこ見守り気分で、楽しく視聴いたしました。
 アンジュがこっちのおとなしい人格でいると、普通に謙虚な天然ちゃんで、優秀さも嫌味には感じない。そこが有り難くも、この作品らしい穏やかな味付け。加えて、人格豹変というザンネン爆弾を抱えているので、「もう、あいつだけでいいんじゃないかな」なオールマイティに見えてくることは決してない。というバランス取りなわけですね。

 和やか(?)な日常から、ミッションへのフェーズ移行。さりげにチームドーベルマンの再登場(しかしパトリック、タマキとのフラグが立ってしまってはさらなる不安を煽る……チーム死亡フラグとか呼ぶなよ!絶対だぞ!)があり、ブリッジの雰囲気も親しいものとなりつつあり、群像劇として強固になってきた感。
 どの人物を、どの場所、どの場面を映されても楽しめる。それが、群像劇を楽しめるか否かの私個人としての境界線なのですが、十二分に満たしてくれているな、と。

 そして後半、神速のロボット戦闘シーン。ああ、テレビで正統派のロボットアニメを見ることが出来るクール。その幸せたるや。
 マジェプリの戦闘については、ぎゅんぎゅん動かしすぎで見ていて何をやっているか分からねーよ!といった評価を見かけることが多くあり、実際私もそう思うこともしばしばありますが。戦況を把握していれば、そんなに分かりにくいものでもない……よね。
 ことに今回は、タイマンバトルということで、目に分かりやすく、テンションの乱高下も伝わりやすく、手に汗握る戦闘シーンでありました。レッド5の変貌という見せ場があり、ジアードとの因縁の対決(と言うより因縁を「勝手につけられた」ノリ)でもあり。

 イズルの変調が気がかりでもあり。
 初期のエピソードからあった表情・人格の変化が、ここに来てさらに強調して描かれ、ああ、やっぱりこれはキーだったんだな、と。
 この覚醒(と呼んでいいのか)の呼び水となったのは、明らかにテオーリアの台詞であろうと思われるわけですが、その真意というか本意が奈辺にあるものやら、いまひとつ不透明で、さらに気がかりであります。
 イズルを走らせるための存在。そうと自覚しての行為なのか。否か。かけた想いは何処にあるのか。

 そうそう、エンディングがケイ単独バージョンだったのが、不意打ちでちょっと感動。画像も一部異なっている(ゴディニオン→スターローズ)あたり、芸が細かい。丁寧というか、作り手の愛が感じられて、たいへん幸せになりますファン目線。
 今後タマキ単独バージョンもあったりするのかしら。どうなのかしら。なんだか楽しみでありながら不安にもなる。うううむ。

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 3巻のジャケットはタマキ。ここでやっと女子が!しかしケイより先にタマキなんだな。うーん。あんまりこの五人の間に序列(と言うと何だな)は無いようには思いますが。イズルは一応主人公枠していますけれども。

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