ちはやふる2#24「かくとだに」
新とクィーンの対戦。
新というキャラクターの、小気味良さと小憎らしさ(これは表裏一体でもある)が存分に描かれておりまして、ひたすらにそれを堪能出来る回でありました。
ちはやぶる新。ちはやふる。タイトルまで背負ってしまった。千早と新で、背負ってしまった。太一、不憫……うん。
それにしても、千早を含めて、かるた馬鹿な皆さんは、どいつもこいつも常人離れして見えてきます。天才となんとかは紙一重。
そんな中にあって光るのが、ことかるたに関しては凡人である太一……という構図は、たいへん美しくはあるのですが。まあ、太一だけに背負わせず、机くんなり、肉まんくんなり。いろいろと散らすことは出来ますね。筑波にも、ね。
C級とD級がほぼ割愛されたのは、わりと残念です。
物語はA級に絞られて。クィーンの敗北、新の勝利。
とにかく新の強さが際立っておりましたが、詩暢は体調不良だったということで、痛み分けの余地も残してあります。
しかしその詩暢に対し、当然ながら手加減無しで、ただ試合だけを突き詰めていった新が、逆に情に篤く見えてしまうあたりも面白い。
にこにこ、めがね。ひとあたりの良さ。騙されているのかもしれないけれど!
実際、試合において手加減をしないというのは、最低限の礼儀でありましょうし。
ここで千早の怪我と、手加減をしなかった詩暢、それにお礼を言った千早……という過去のシーンがいやでも重なってくるわけで。
そのへんの上手なストーリー構成はそれとして、実は私が今回いちばん好きなシーンは、菫が奏を評して「百人一首をあめ玉とか薬みたいに出す人」というところです。
あめ玉。お薬。歌。
なんだか、なんてことない一場面なのだけれど、とても大事なことに思える。
強く強く、心に響く。
多分、私にとっての、あめ玉だったんだろう。
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このカレッジロゴシリーズはそれなりに種類が出るようですが、どうせならスノー丸バージョンも出してくれたらいいのになぁ。などと思う贅沢。ほんとにグッズ不足な作品でございます。一番のグッズは原作コミックなのだろうけれど。