DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION#12「LAST DAY 結実の日曜日I」
セプテントリオンとの戦いではなくて、核心は、個人の思想と価値観の対立。
ヤマトと響希の対立。そこに帰結するまでの、壮大な前振りでしかなかったんだな、と、今さらながら。
アルコルとヤマトの決着は、アルコルの沁みるように穏やかな語り口がとても印象的でした。人ならざるものなのに(逆に、それゆえに?)とてもとても優しい。
優しいけれど、その優しさは、完全にヤマトを突き放してしまった……見離してしまった証左であるように見えてしまい、それが淋しく、悲しくもありました。
結局、アルコルは、ヤマトに賭けていた気持ちを諦めて、響希へと鞍替え(言葉は悪いですが)したわけで。
その経緯を知り、またヤマトと響希を知る視聴者としては、どうしたって複雑な心持ちになります。
しかしアルコル、あれだけ余裕の態度だったのに、わりとあっさり形成不利になった挙句、自爆を外すとか、少々情けない。まあ自爆は基本的に、一矢報いつつも外してしまうもの、というのが近年(でもないか)の王道ではありますが。
特攻、自己犠牲賛美へのカウンター……なのかなぁ。などと、同時期に放映しているヤマト2199を横目で見ながら、思いを馳せてみたりして。
とか言いつつ、真琴はあれだし、ダイチとイオは、とても正統派の「ここはおれにまかせてさきへいけー」をやっていて、それはそれで、ハイ。
先週覚醒したと思ったら今週退場してしまうダイチさん素敵です。かっこいいです。って、ついネタにしてしまいましたが、うん、普通に熱かった。
キャラクターのポジション、性格、容姿、言動。いろいろと好みの理由はありますが、やはり一番は声の演技だなぁ。今回も本当に熱かった。
この作品におけるダイチの存在は、私にとって本当に大事なものでした。最終回直前までのフル登板、嬉しかった。おつかれさま。
最後の最後はやはり、ヤマトと響希で終わるんだなぁ。まあ、ヤマトと響希、もしくはアルコルと響希、しか無いだろうな。とは思っていましたけれど。
いずれにせよエゴの衝突。
もはや守るべき人も世界もない状態で、響希がヤマトにどのようにして抗うか、それが最終回の見どころになるのかな。
あるいは、和合が来るのか。
ラストまで見守ります。
エンディングの淋しさが、どうか、払拭されますよう。
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タペストリーって皆さん飾っているものなんでしょうか。どうなんでしょうか。住環境によるとは思いますが。こういう縦の小さめサイズだと、机の横とかにぺらっと飾ることが出来て、よい感じかもしれない。このふたりを並べてみるのも、よい感じかもしれない。