翠星のガルガンティア#10「野望の島」
野望の島というサブタイトル。まさかピニオンの野望とか、わりと予想外だった……。
しかし野望というよりは欲望。復讐心もまた、そのひとつなんだろうな。
いずれにせよ、ピニオンは人間くさくて非常によいかんじです。これで髪型さえ違ったら、女子人気も出ていただろうに。ほんと、髪型さえ!せめて水濡れで髪をおろすシーンがあれば!
……のっけから意味不明ですねすみません。
お話がむつかしくなってくると、逆に感想は緩くなってしまう。という頭の悪さを露呈しつつ、ぼちぼちと。
かつてレドに対して共存・共栄という言葉を用いたチェインバーの同じ口(いや口は無いけれど)からヒディアーズの殲滅を語られたから、なおショックなんだろうな。とか、ぼんやり考えたり。
レドの心情描写については様々に言われていますが、私としては、第二話での海賊殲滅を除けば、第一話からわりと統一されていると思います。そこが致命的って言われたらそうなんだけど!
第一話では、友軍を助けようと頑張っていたし、中佐を置いていくのに辛い様子も見せていたし、ガルガンティア船団の人を無意味に傷つけたり殺したりしないように気を配っていたし。
人類銀河同盟はどう見てもディストピアではありますが、結束してヒディアーズと戦うという目的がある以上、ある程度の友愛意識は備えるようにも教育されていたんじゃないかな、とか。まあ前史の小説は読んでいませんし、適当に言うてますけれど。はい。
だからこそ、守るべき人類とヒディアーズが源を同じくするものであったと知った時に、矛盾に引き裂かれているわけで。洗脳めいた教育を受けていたことを考え合わせるに、精神崩壊レベルでしょう、それって。
ただ、とにかく、第二話で海賊を皆殺しにすること(かつ平然としているレドきゅん)には、何らかの理屈、あるいはフォローが欲しかったな、という。それに尽きるなー。
だってあれも人類じゃないですか。あの時点で彼らを「人類」とは認識していなかった、と明確に描いていてくれたら、文句は無かったです。私としては。あくまでも、私としては。(強調するチキン)
その後の掘り下げがあればなお良かった。言うの何度目か分かりませんが、水着回とエロダンス回をやるくらいなら(以下略)あと、結構な尺を割いていたレドくんの求職活動が、現在の展開に結びついているように見えないのが、なんとも。目的意識、使命感。そういったものの強さを表現していた、という解釈は出来ますけれども。
つうか今回のピニオンたちの酒盛り。お祭りは、ああいう感じで描いて欲しかった……。
これも言うの何度目か分かりませんが、2クールだったら(以下略)
なんだかうだうだ長文を書いてしまいましたが、素直に楽しんでいます。SF好きとしては物語の落としどころが気になるし、チェインバーとの会話は刺激的だったし、海はいつも美しいし。
綺麗に、後味よく、完結してくれますように。今はただそれを願っています。
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TVアニメ翠星のガルガンティアオリジナルサウンドトラック
オリジナルサウンドトラック、6月26日発売予定。BDはBOX形式で出すのに、サントラは別売りなのか。いや歓迎しますけれど、同梱するかと思っていたので、ちょっと意外でした。