銀河機攻隊 マジェスティックプリンス#10「狩るもの、狩られるもの」

 女性キャラ鉄壁の湯気ガード!
 男性キャラの乳首券再度発行!
 なんなんですかこの格差社会なんなんですかー!

 実質は先週に続いての情報開示回。
 ウルガルの目的、行動原理が明かされて、ますますお話の見通しは良くなりました。ほんと、良い意味で引っ張り過ぎないのが好感触。それでいて物語の吸引力は失われていない、どころか増しているし。
 リンリンの全然質問に答えてくれない質問コーナーや、テオーリアの思わせぶりな言葉(年表やらMJPの歴史やらを考えてみると、テオーリアって……あれ?うん)が、さらに引っ張っていっている。というのもあるかな。

 ウルガルの播種と収穫、というか「狩り」について明らかになったことで、イズルとジアートのライバル関係が発生する必然性、チームラビッツが戦争の中核となることの蓋然性を提示することとなり、結果、物語が主人公たちを中心として回ることの説得力がしっかりと裏付けられたのも、丁寧な仕事をしているなぁと思います。
 戦場の一兵士としての彼らが、なぜ戦術・戦略すべての軸となるのか。敵の幹部と戦うのか。そういった理屈を、設定部分からきっちりつけてくれたのだな、と。
 ミリタリーよりもSF寄り。というよりは、スペースオペラ、あるいはファンタジー的。ヒロイック・サイエンス・ファンタジー
 ……とどのつまり、ロボットで戦争するアニメとして、必要十分な味付けを備えているということで、個人的には満足しています。はい。

 ロボット戦闘無しの回が続いていることは少々淋しいですが、世界の理解、キャラクターへの愛着が、しっかりと積み上げられている&さらに積み上がっていくので、見応えはありました。というか、ロボットの戦闘こそ無いものの、シーン数や細かいエピソードの数はかなり大量だったような気がします。
 見ていて、いわゆる「つなぎの回」と感じることがなかったのは、そのへんの密度の濃さゆえでしょうか。
 恋愛方面がだいぶクローズアップされてきていますが、イズルもケイも、おそらく全然自覚していないのがまた、可愛いというか切ないというか保護者気分全開になるというか。
 あの中では一番、そういった感情には距離を置いていそうなアサギが(それゆえに?)いろいろと察して気遣っているあたり(そして胃を痛めそう)も、にやにやしつつ同情してしまう。
 そんな軽妙さに覆い隠して、チームラビッツという名前の意味(私は先に「狩られるもの」としてのウサギを連想しました)を重く受け止めるケイや、舞い上がっているイズルの危うさ、そして全体にスズカゼの表情が硬いこと等、じわじわと重くのしかかってくるものもあり。振れ幅が大きいなあと、しみじみと感じます。

 ウルガル側にも、だんだんと愛着がわいてきました。
 珍妙な風習の数々が、テオーリアの説明により、ある程度理解できるようになったのは大きい。
 ジアートのエキセントリックさも、一発ネタに留まらず、個性として認識できるようになってきたし。崩し顔披露のラダとクレインには、不意打ちで笑わせられたし。っていうかもしかしたら、ウルガル幹部も全員がどこかしらザンネンだったりするのか。そうなのか。
 どこまで続くザンネンの連鎖。だがそれがいい。ザンネン対決、すごくイイ。
 ジアートのイズルへの執着から見るに、この先もしかして、幹部ひとりひとりとザンネン5ひとりひとりがライバル関係になったりするのかしら。
 
 地球もウルガルも、誰もかれも、どいつもこいつもザンネンってことで。なんだかすごく平和になりそうな気がしてきた……。
 
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銀河機攻隊マジェスティックプリンスミニ扇子ストラップヒタチ・イズル
 グッズ類が全然ないなぁと思っていたら、発売予定ありました。7月31日ですけれど。晩夏の頃に扇子ストラップ……いやまあ、扇子としてはほぼ使えないものとは思いますが。実用的なものだったら、夏コミとかで使おうと思いますけれども。ももも。

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