小説『ファイ・ブレインTHE NOVEL』
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ファイ・ブレインTHE NOVEL (ライト文芸)
この時期にまさかの小説版。いや第3シリーズは控えていますが、ほんとなぜ今、といった感は拭えませぬ。
いずれにせよ、ファンとしては有り難いことです。
内容としては、まるっきりルーク&ビショップが主人公の外伝。時期的には一期と二期の狭間、ふたりが旅に出て、そこで出逢う事件。
一応(?)二期のストーリーへの橋渡し的な内容も含んでおります。
ルーク&ビショップの他の登場人物は、ほぼ全員がオリジナルキャラクターで(一応、他にも何人か顔を見せるキャラはいますが、出番と呼べるほどの出番では無かったり、名前すら出なかったり)進むお話となっております。ただ、ルークは、何かにつけてカイトのことを思い出しまくり、カイトラブっぷりを主張しまくるので、カイトのファンにもそういう意味ではおいしいというか読んでいて楽しいかも。
ルークが学生、ビショップが教師として、学園に潜入する……というシチュエーションは、なかなか楽しゅうございました。
オリジナルキャラクターもよい感じ。ちなみに、パズルについては「パズルが出題された。解いた」くらいのノリで済まされており、アニメのようにがっつりとパズル自体を楽しむものではありません。パズラーではなく、あくまでもキャラクター小説。
でもって、小説と言いますが、文字大きめ、やさしい言い回し使用で、ノリとしては児童小説(青い鳥文庫とかそこらへんの)に近いかと。
すらすら、ふんふん、にやにや。そんな感じで、さっくり読めます。
が、ちゃんとどんでん返しの仕掛けも施してあり、オチも綺麗で、なかなかに読後の満足感はありました。
総じて、ルーク・ビショップ・カイトの誰かのファン。あるいは、ファイブレの新展開、新エピソードを見たいという強い欲求があれば、読んで損はしないかと。
ただし、※小学校中学年から と書かれていても違和感が無いような内容なので(いやルークのカイトしゅきしゅき&ビショップのルークさましゅてき、は、ちょっとアレですけれど……)、過度の期待は禁物。そんなところです、はい。