DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION#8「4TH DAY 変容の水曜日II」

 東京・大阪・名古屋、多元中継な防衛戦。
 コアの同時攻撃というシチュエーションは、ベタではありますが、燃えるものがあります。そこに死に顔動画によるプレッシャーというエッセンスが加わって、緊迫感を煽ってくる。
 さらに、壊される街を見て過去を思い出すアイリが、華(と言うのも何だけれど)を添え、アルコルとの対話により世界の現状と人間に課せられたものが明らかになり、と。濃密な内容で、見応えのある回でした。

 アイリの回想シーンは、なにげにこの作品には珍しい(台詞でのみ誰かが誰かに語って終わり、ということが多いので)具体的なシチュエーションを伴っていることにより、日常が破壊されたこと、失われたことの悲しみが、ストレートに胸に迫るものでした。ロナウド達と親しくするシーンがもっと多くあったら、なお響いたかも。そのへんは脳内補完かしらん。

 無による侵食は、恐ろしくも美しく、うっかり魅入ってしまったり。本当に「世界が虚無に喰われる」感があって、見惚れてしまったというか。
 なんとなく、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」を思い出しました。物語の対義語は、虚無。然り。

それにしても、世界が無に帰することには、恐れと同時に、どこかしら甘美さを感じてしまうのは、心の奥底に滅びへの憧憬があるからかな。タナトスへと向かう心。

 ところで、もう定期にしちゃった方がいいんじゃないかっていう今週のダイチくん。今週のダイチくんもヘタレ役立たずでしたぁー落ち込んでましたぁーでもちっちゃいことからコツコツと頑張りましたぁー。
 ほんと、どうにかしてあげて……まあ、活躍したら即座に死亡フラグが立つような気もするので、悩ましいところだけれど!

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 小さい頃、映画館へ見に行きました。古き良き、SFXの時代。異世界の住人たちを見た瞬間、なぜか泣いてしまったのを覚えています。ファンタジー世界の顕現が、嬉しくて、感動的で。

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