ちはやふる2#20「あきのたの」

 団体戦終了、そして、個人戦へ。
 一期のエンディングに乗せて、これまでを振り返る演出は、これが他の作品、他の演出であったら、尺稼ぎだなぁと思ってしまうところ、むしろ一番の見せ場として機能しており、感動的でありました。つーか泣けた。なんでだ。あれだ、甲子園での出場校振り返りに「栄冠は君に輝く」のオルゴールバージョンをかけられるような抗えなさだ。意味がわかりませんね! 

 個人戦を前に負傷してしまった千早は無念ではありますが、本人がどろどろと悔しがったり後悔したりしないので、悲愴感よりも爽やかさが先に立つという、怪我イベントとしては珍しい印象を受けるのが、実に良いです。
 前向きに「それでも出たい」という気持ちだけが出ているのがいいんだな。ほんと、いいんだな。千早というキャラクターの魅力の芯は、こういうところで出てくるんだな、と思います。

 団体戦では「学校」で区分けされていたキャラクター達が、「階級」で新たに分けられ、また違うステージへと散っていく。
 けれど、団体戦で見せてくれた各々の個性があってこそ、また、団体戦で見せてくれた成長があってこそ、の個人戦であることが感じ取れて、楽しくも頼もしい。

 各々の実力やかるた歴に違いがあるため、全階級に瑞沢の部員がいるというのがまた、おいしいシチュエーション。全階級優勝ってのがまた、でっかいぶち上げですが、でっかすぎて笑っちゃってモチベーションが上がりそうであります。
彼らがどれだけの実力の持ち主であるのか、はっきりと見せてもらえるのが嬉しい、という気持ちもあり。

 ライバルについては、クイーンはもちろんのこと、新の試合を本格的に見ることが出来るのがまた楽しみ。団体戦での対戦相手達の結果も、いろいろと楽しみ。
 楽しみすぎて、二期がもうすぐ終わってしまうのが悲しい。三期やりましょうよ三期。と、そろそろ原作をどこまで消化するか見えてきたがゆえに、切望してみる。

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ちはやふる(16) (BE LOVE KC)
 原作で言うと、16巻に突入したところ。一期が原作の9巻半ばまでを消化して終わったので、だいたい似たようなペースかな。
 で、原作の22巻が9月発売予定なので、うん。一年半後くらいの三期スタートで、ストックは充分じゃないですか。ほんと、お願いします……。

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