ちはやふる2#19「ゆくへもしらぬ こひのみちかな」

 とうとう決着。
 最後の最後にクローズアップされた太一の内面、その熱戦が、本当に熱かった。何度も言っている気がするけれど、本当の本当に熱かった。
 これもまた何度も言っている気がするけれど、音楽が、本当の本当に素晴らしかった。今回は何度も涙腺に来たんですが、八割くらいは音楽での盛り上げで持っていかれた気がします、はい。
 ちょっとベタなくらい、盛り上がるシーンに盛り上がる音楽。クライマックスですから。むしろ待ち望んでいた盛り上がり。最高潮。
 
 ともあれ、太一。今回はある意味、太一回とも呼べるような内容で、普段の不遇さがなんぼかは報われた気がしたのも、嬉しかった。
だいたい太一は原作者にすら「不憫属性」とか言われるアレですし、実際作中でも不運さが強調されているし。
 
 ……しかし何よりも、登場人物の中で一番、地に足を着けていることで、共感を呼ぶんだろうな。
 
 学業優秀ではあるけれど、千早や新のような一芸に秀でた天才ではない、ということも勿論あるのですが、どちらかというと母親との確執、レールの敷かれた進路、といった現実的な(「かるた」という異世界ではない、という意味で)しがらみに囚われているあたりが、さらに同情と共感を誘う。
 エキセントリックな部分のある千早のフォローに回ることが多いためか、本質的に気配りの人というイメージがあります。それは、千早のみならず基本的に他者を尊重する性質へと繋がるものであり。
 今回はそれが、土壇場でしっかりと机くんのアドバイスを生かすという美しい展開を見せていて、カタルシスどっちゃりです。どっちゃり。
 しかし太一。恋愛では他人を尊重しちゃいかんぞ!たとえ負け戦確定でも!(ひどぅい)
 
 団体戦での日本一を果たし、次なるは個人戦。千早は負傷中ではありますが、他のメンバーそれぞれの成績も楽しみなところ。
 新、詩暢との確執も込みで。はい。
 
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 一期の最終巻。あれっ最終巻は二話入りなんだ。っていうか最終巻とその前の巻は二話入りで、お値段据え置きだけれどドラマCDをつけました。ということなのね。
 特筆すべきはカスタマーレビュー。雑音めいたものは一切なく、七件のレビューがすべて星5評価。納得であります。

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