RDG レッドデータガール#5「はじめてのお化粧」
高柳との対決。
見方によっては霊能力決戦なわけですが、不思議に透徹した雰囲気により、どろどろした印象はほぼ皆無で、どちらかというとジュヴナイル的な学生同士の対決。
それが持ち味であり、人により物足りなく感じるかもしれない部分であり。
しかし三つ子のひとりが傷つけられたことによる純然たる怒り、それにより高柳の鼻っ柱をへし折るシーンは、なんだかんだで爽快感がありました。
普段は飄々としている男の子が、女の子のために怒る様子って、ちょっとときめくよね。しかも顔だし。いやきょうだいだけど、それとはまた別の意味で、ええ。
高柳を執拗にぺちぺちたたき続ける真澄も、なにやらかわいかったなぁ。こちらはまた違ったベクトルの鬱屈や感情の流れが伺える、という
そういえば、石川界人と木村良平の声の双子コンパチはなかなかに良い感じでした。このへんのタイプの声質はわりと好みなので、眼福ならぬ耳福でもあり。
高柳との件がひとまず落ち着いて後は、学園のさらなる深部に泉水子がはまりゆく様子を。というか、深行と泉水子の関係がこじれゆく様子を。
実際、ここが本題でもありますから……こじれてねじれてひねくれて、でも本質はどっちも純情一途なふたりを、にやにや眺める楽しみ。
そこに姫神が入って、さらに縺れるっていう。さらににやにやです。
これで原作の2巻まで消化。ほんとハイペースでもったいないなーと思いますが、とりあえず泉水子ちゃんが可愛いからいいや。
この五話を見る前に、原作の3巻から5巻までを読んだのですが、うまいことエッセンスを詰め込んであるなぁと。声が特に大きい。儚くて頼りなげなのに、芯の強さはしっかりある、という。
ゆるゆると、原作既読者として、見ていきます。これからも。
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最終巻だけ注文し忘れて、現在到着待ち。ちなみにこれだけ文庫が未発売なので、単行本で読むことになります。
しかし……全6巻。これ、ここまで読む限り、上下巻くらいにまとめてくれてもいい内容だったような気がするんですが。
そして、アニメに向いているようでやっぱり向いていないんだな、荻原規子作品。とも思ってしまった。そんな中、RDGは健闘していると思います。