銀河機攻隊 マジェスティックプリンス#4「喪失」

 なんつうかすごく「保護者欲」をかきたてられるアニメだな、と。
 私がいい年(親年代)ってことも手伝ってはいるのでしょうが、基本的に「かっこいい」「憧れる」じゃなくて「かわいい」「見守ってあげたい」という気持ちが先に来るというか。
 ゆえにここでリンリン……もといスズカゼの過去回想を絡めて心情を明かしたことが、とても上手いと思うのです。
 スズカゼと同じ目線で、ハラハラしながら彼らを見守っていくことが出来る。戦闘面でも、精神面でも。
 そして後半、「幼なじみ」「実家」という、主人公五人組には縁のないキーワードがいくつも打ち込まれるあたりは、スズカゼならずとも気遣ってしまった、という。

 前半ではピンチまたピンチな戦闘を切り抜けて、手に汗握らせ(実際ここで誰か脱落するんじゃないかとだいぶ本気で心配してた)、後半は自然な流れでキャラクターの内面へと分け入っていく展開へ。
 良い意味での安定感があって(話が安穏としているという意味とは勿論違って、身をゆだねられるという意味で)、見ていて楽しく、見終わって充足感があります。

 実際、シーンの数を考えると、けっこうなボリュームなんだよなー。
 プロップデザイン方面が大変そうだな。などといらぬ心配をしてしまったり。そのへんもいい感じの緩さで作ってはありますが。

 それと今回、頬染めの使い方が非常に効果的で、これまた感心というかニヤニヤというか。
 イズルかわいいよイズル。でもそこ頬染めるところと違う!
 リンリンかわいいよリンリン。もっとてれてれしちゃっていいのよ。

 ほんとに自分的「愛すべきアニメ」になってきました、はい。

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マジェスティックプリンス(1) (ヒーローズコミックス)
 わりと気になっているコミック版。アニメとはまた違ったストーリーだそうで、それはつまり……うううむ。
 綾峰爛人ってことは絵は保証されるか、と思ったら、原作担当とか予想外すぎて……でも作画担当の方も似た傾向の達者な絵っぽいですね。これはこれで。

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