銀河機攻隊 マジェスティックプリンス#3「奇襲」
第三話にして、わりとシリアスなノリが前面に。
というよりも、主人公たちのノリや周囲のリアクションが能天気なだけで、実のところ設定はけっこう重いし、ストーリーはだいぶ謎めいているしで、油断して呑気に見ていると足元を掬われそうではあります。
今回のラストシーンでも、だいぶどっきりさせられましたし。どっきりさせられていますし(現在進行形)。
おれのてんしタマキちゃん、無事でいてくれようー。
展開はなかなかスムーズ。
キャラクターパート・ロボットアクションパートを入れ、見ていて楽しいシーンやキャラクターが遊ぶシーンをしっかり印象付けつつ、てきぱきとストーリーが進んでいる感もあり、手堅いながら見ていて小気味良いなぁと。
ここまでの世間の評判、バカンスでの不協和音、新(真?)ヒロインらしき少女の登場、アマネとチーム・ラビッツの顔あわせ、無能な上官の無謀なミッション。
これに、アサギの胃痛やら、イズルのヒロイン突撃(違)やら、タマキの恋愛体質やら、ケイのザンネンなお菓子やらを散りばめて。キャラクターの性格・設定が、話の本筋ときちんと絡めてあるので、「説明された」感が少ないあたりが、好感度高し。なのであります。
そうそう。ザンネン5の会話シーンにおいて、ナメながら発話者をひとりずつ順繰りに映していく手法が今回も使われていて、やっぱり狙った演出だったんだな、と。
切り替えることなく、連続したカットとして描きつつ、基本的に「五人のなかの一人」としての反応を抽出していく。のかな。面白いな。
2クールならではのゆったりした進行ながら、冗長さはなく。楽しんで見ていられます。
その「楽しむ」ことが出来るかどうかの分水嶺は、主人公たち五人を愛せるかどうか、なんだろうな。
愛しちゃったから、もう、見続けるしかないな。うん。
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ジャケット出てた。レッドファイブを背後に置いた、凛々しいイズルさんであります。
ドラマCDやら映像特典各種やらもさることながら、第一話がディレクターズ・カット版になる、というのが気になります。26分。たかが数分、されど数分。そこにどれだけのこだわりがあるのか。