映画『DRAGON BALL Z 神と神』

 なんとなく、映画館に映画を見に行きたいなぁと思い。
 ここ一年くらい、さんざん宣伝を見せられて、洗脳されていたのかしら。サブリミナルかしら。などと思いつつ、気軽に手軽に、時間もうまく合ったので、レディースデーを使って見てきました。

 しかし思った以上にカップル客が多かった!あとは女子同士の二人、三人連れとか。
 アニメ映画でも別格なんだな、と思わせられました。ほぼ一般層向けだよねっていう。

 内容については、ベジータについてのあれな噂は聞いていたのですが、ほぼ白紙の状態で見に行き。
 いやー。まさかここまでギャグ寄り、ゆるゆるだとは思わなかった。「全世界待望!」とかいうアオリ、あれのせいで、超大作!シリアス!最終決戦!みたいなイメージがあったのに(実際、ちきゅうをはかいしちゃうよー!な話はあったけれど)、ノリはあくまでも軽快。

 無印序盤の、明るく天然でどこかすっとぼけた、バトル&ギャグ。あのノリを、Z時代の戦闘力、話のスケールで作ったお話。これが、いちばんすっきり来る説明かと思います。

 そして、ものっすごい勢いでベジータ萌え映画であった。
 キャラ崩壊しまくっていることは確かですが、それもちゃんと理由あってのことだし、物語全体のゆるゆるな雰囲気の中にしっかりと溶け込んでいるので、事前に身構えたような痛々しさは全然なくて。
 つうか何時の間にこんな愛妻家になっていたんだっけ……いいんだけど。萌ゆるけど!

 思いつく、思い出す限りのサブキャラクターを詰め込みましたって感じのパーティ風景とか、最強のブルマとか、孫一家の相変わらずの天然っぷりとか、かわゆくなりすぎたピラフ大王一派とか、ほんと、こんなに笑わせて、楽しい気分にさせてくれるとは思わなかったなぁ。
 戦う相手である破壊神ビルス(CVは山寺宏一であった)も、憎い相手じゃなくて、むしろ愛敬たっぷりすぎて。
 しかし最後の戦闘シーンはきっちり盛り上げてくれました。作画の見どころもありあり。
 全体に画面というか絵作りは緩めな感じでしたが、さすがに戦闘シーンは見応えがありました。

 90分弱。
 ギャグ要素の強さを呑めるなら、気軽に見られる、誰と一緒でも楽しめる、痛快娯楽映画としては、たいへん良質なのではないでしょうか。
 実際、ほんと見終わって楽しかったーという気分だけが残りましたし。観客もみな「面白かったねー」「すごい笑ったねー」と言い合っていました。
 スタッフロールの演出も素敵でした。上映終了後の観客がみんな元気で楽しそうだったのも、なにやら嬉しかった。
 ドラゴンボールZという作品のありかたの、ひとつの回答。受け取りました。

 パンフレット、700円。クイズコーナーがあったり、登場人物紹介は総ルビだったりするあたりが微笑ましい。しかし後半のインタビューは文字みっちりのルビ無しで、「こどもパート」「おとなパート」をかちっと分けた構成。なかなか気が利いています。
 買って良かったと思えるパンフでした。

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DRAGON BALL Z 神と神 オリジナルサウンドトラック
 BD/DVDの登録はまだ無いんだな。
 サウンドトラックがきっちり発売されるのは良いことです。レビューがまた、やけにDBに詳しい人が書いたもので、たいへん参考になります。さすがは長寿シリーズ。

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